日曜日の午前だったが取り付けた工作機械の稼働の様子を最初の段階で直に確認しておく必要があり、社長から申し訳ないと頭を下がられていたが、いえ休みなんて寝ているだけですからと、坂本本人も、以前の事故の責任を感じていたので、快く引き受け、若い社員には家族サービスしろと肩を叩いて、土曜の搬入も遅くまでひとりで業者に付き合い、明日もよろしく頼みますと、業者にむかって社長の真似をしていた。
昼前にはテスト稼働のチェックが終わり、工場倉庫の鍵を閉め、昼飯はこってりとしたものでも喰うかとよく晴れた空を見上げていた。この時は鮮明に覚えている。
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