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wp-catalog

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 昨年暮れより今年の夏まで関わった「ウィトゲンシュタイン ペントミノ」45個体を網羅したカタログの編集を終える。個別ライナーノーツと併行した作業であったので、少々手間取った。初動の関わりから、中途の頓挫(平面制作へ移行していた)、夏の再制作まで、手触りも解釈も異なったものになり、同時に鉄への同形変換を浮かべて、慣れない設計図面を書き起こす必要もあり、また、それが物理的には不可能な形態があることも知 […]
Individual liner notes

Individual liner notes

 ールートヴィヒ・ヨーゼフ・ヨーハン・ヴィトゲンシュタイン( Ludwig Josef Johann Wittgenstein 1889 ~ 1951)が、1926年からの2年間、姉マルガレーテのストーンボロー邸建築に、数ミリ数センチの設計変更を繰り返して、細部の仕上げに関与した。「外装がほとんどない上にカーペットやカーテンすら一切使用しないという、極端に簡潔ながら均整のとれた」(wiki)建築空 […]
Wittgenstein Pentomino

Wittgenstein Pentomino

 1926年に完成した設計図から完成迄2年を、数ミリ数センチの設計変更を繰り返す細部の仕上げに要したストーンボロー邸建築関与と、同時期イタリアの捕虜収容所で知り合った彫刻家ミヒャエル・ドロービルによって少女の胸像を製作するなどして、ヴィトゲンシュタインは、精神を恢復したといわれる。ほぼ百年前のことだ。62歳で癌で亡くなっている。論考ー彼の思想的な変転よりも、自己恢復の契機となった姉マルガレーテの「 […]
thousand of Japanese beech

thousand of Japanese beech

 昨年の暮れに用意した600個のブナ材質のドミノ牌(44x22x9mm)で、ひとつ約20個の集積形成で形作ったものが30となり、追加ブナ材400を準備する。これで千からおよそ50を創出する予定だが、未だ個数的に不足。200個までと考えた後、質の変換(木より金属へ)を画策。ただしこの取り組みの形態構築という意識が、そのまま変換に投入できる状況は不可能なので、選別したものをコピー変換するという初動とな […]
49 essays for "Investigation of memory"

49 essays for “Investigation of memory”

 然程多くない自身が書き散らかしたものから4950を選び、最近の作品を56頁にまとめた画像ブックに添えるものとして編集。全て過去の散文であり書き下ろしたものはない。秋の個展時にはあわせて発刊。一瞥すると私の作品は多岐多様である印象から複雑怪奇に眺められるという傾向にたいして、ひとつの個体系譜としてやや離れて眺めることができるよう配慮したつもりだが、スマートなスタイリッシュなものとは言えない。  梅 […]
book

book

 山にて生存をはじめてからの自身の取り組みをBookにまとめることにした。全てを網羅する大袈裟なものではないので記録の選択からはじめた。時間軸にてエポック的な画像だけで済ませるつもりだったが、タイル状に並べてみると、各事象のディテールが失せて、抽象に片付けられてしまうと気づき、やはり呟きのような時々の言葉を添える必要があると感じる。説明というよりも、断層的な特異な時間の現実感に人間的な奥行きを与え […]
ドローイングという計画

ドローイングという計画

 素材の扱い(仕方)を吟味精査する意味はある。蓋し計画の視覚化というべきだろう。憖堅牢を求める平面構築とは異なり、時間を注ぐよりも別の、謂わば具体的な展開の足がかりとしたい思考の実験といっていい。  それにしても、遠くへ放っていた「描写」に感けると、これはこれで行為として自足する。途中で具体形象は写真でもよかったと思うのだったけれども、仕組みを考えると描いたほうが早い。モデルを宙空に静止させること […]
枝

 秋にまとめる平面的なものを主軸とした個展の、未だ平面展開の見通しもないけれども、拙い取り組みの内でやはり性情に逆らえず立体的な構想が浮かぶに任せる。  半年前には、ドミノ用パイン材を使い、その工作に「ヴィトゲンシュタインのペントミノ」と名を与えた、ヴィトゲンシュタインの建築設計介入に想いを馳せるようだった立体物群が、それ以前の崩れた矩形断片と交錯し、二年越しのモネ百年を律に投じた平面へ移行し、大 […]
石の来歴

石の来歴

 例えば直線は世界物象としてヒトから離れた距離があると思われる。だが墓石であるとか矩形に加工して敷かれた敷石などは、野に放られた自然石と比べると逆転し、直線的な形態が人間の恣意として際立って近寄り、風雨や流水によって気の遠くなる時間形態を崩していった自然の奇妙な輪郭が、超絶的にこちらを突き跳ねる距離を醸している。相対的とはいえないこうした風情を交互にみつめることをしていると、指先で動かす謂わば恣意 […]
親和性について

親和性について

 褐色に穢れた風のせせらぎが幾筋も流れる水芭蕉遊歩道を歩きながら、ゲストにこの辺りは褐鉄鉱の鉱床があり、光景とは裏腹に浄化されていると説明していた。あの黄土色が特異な地勢のもたらす色彩だと、客が帰った静寂の中幾度も省みていた。炭の粒子が定着しやすい構造の紙に、調和的な木炭で線をひくことをおこなって、その線が加われば加わる程、木炭は紙と「親和性」を取り持つ風情を醸す馴染みの展開の、その「親和性」の濃 […]
モネの崛起

モネの崛起

 百年前に顕われた視覚藝術の事象の中でモネに注視した時間を過ごし、秋に予定している平面を中心とした個展への準備の中で、「未完」「目的を廃棄」「行き当たりばったりで破れかぶれ」であるしかないと弁えた創作をぐずぐずと続けているが、そんな手際の悪い視野に、ほうと思ってもみなかった得心が小さく生まれて重なり、こんな人生なのだなあと自らをあらためて知る。  およそ個人が行なう試みとしてモネは成熟の晩年におい […]
同田貫

同田貫

 ドット(点)を軸にした思考が、チーズ構造の分解として秋から冬にこちらを捉えた穿孔を経て、寒中唐突に裏返ってそこからやや離れた距離にて促され、多面体展開図での考察へ路を延ばして鉛筆で散らかし、6~7の角を持つ多角形(図)の内部性(形象)と外部性(輪郭線の延長)によって、平面に内在するホログラフィックな素質を刺激する効果がありそうだと、初夏のステージまでは立体構造へ立ち戻るのを止め、図での展開に執着 […]