搬入が明後日となってセッティング計画図面をひとまず仕上げたが、現場ではかなりの変更があるだろう。都合45点の平面作品と、凡そ40前後の小立体との構成でギャラリー空間を形成予定。ぎっしり詰め込んだのは、「捜査」というタイトルを与えて、自らのここ数年の考え方を併置して、幾つかの枝をくっきり紡ぎだしたいわけだ。平面の折衝としてはベーシックな木炭のみによる素描から、コラージュ、水性の彩色を施したものなどによるドローイングと、カンバス平面に炭化ケイ素を定着させる物質的な痕跡に加えて、遠い過去、基本的な取り組みとして放置していた、所謂「描写」的なものも、排除せずに気楽なつもりで含めてある。
 展示期間の「捜査」によって、切り詰めを行って、手法的に太い枝を選ぶつもりはない。曝け出しているようで、まだ稚拙な恣意があちこちにあり、最近はそれもよかろうと。それにしても、他企画の入替えなどもあって慌ただしい。怒濤の一週間を終えたら遠くに旅にでも行こうかなと。