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Mountainside / 2013~2019 photo's

Mountainside / 2013~2019 photo’s

467 monochrome photos / all by Leica Monochrome Voigtländer Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III,Leica Elmarit-M F2.8/28mm ASPH.,Voigtländer NOKTON Classic 35mm F1.4 SC,, Voigtlander NOKTON Clas […]
msb-2014

msb-2014

 2014年分選別現像終了。一日で完了。頗るよい進捗。但し、カット数が年によってかなり差がある為、年で分けるには少々無理があるかもしれない。
mountainside

mountainside

 廉価に仕上げる為に、発注する印刷制作技術から導かれたフォーマットに従い、まずひとつ目のフォーマットとして、ほぼ一年間の4、5千カットから57を選び、2013年からとしたのは、その年の3月頭に、ライカモノクロームというやや特殊な筐体デバイスの使用をはじめたからであったが、同様に生成された記録を幾度か別の尺と括りで纏め棄てていた。それらを拾って再解釈を与えることはせずに、新規に初期撮影記録から全てを […]
wp-catalog

wp-catalog

 昨年暮れより今年の夏まで関わった「ウィトゲンシュタイン ペントミノ」45個体を網羅したカタログの編集を終える。個別ライナーノーツと併行した作業であったので、少々手間取った。初動の関わりから、中途の頓挫(平面制作へ移行していた)、夏の再制作まで、手触りも解釈も異なったものになり、同時に鉄への同形変換を浮かべて、慣れない設計図面を書き起こす必要もあり、また、それが物理的には不可能な形態があることも知 […]
対象放棄

対象放棄

 George Raymond Richard Martin (1948~)の「A Song of Ice and Fire」(氷と炎の歌)を原作とし、David Benioff (1970~)が製作者となった、「Game of Thrones」ファンタジー(寓話)の現実感の投入を観て、なるほどと感心する。寓話設定をこちら側へ引き寄せる色合い、質感を、キャラクターの構造に繁茂させる。跳躍的な奇想天 […]
数形往間

数形往間

 春の毒に充ちたものを喰って腹の中を吐き出して洗浄する獣たちを浮かべて、たしかに食欲の季節ではない。余白みたいな大気にあれこれ滲み出るから嗅覚が敏感になるように、視覚も尖ってくればよいが、知覚はひとつが突出すると他が萎えるのだろうか。
詩人齎睡眠

詩人齎睡眠

ー  風に乗っているというのでもなかった。はじめは交叉点の上をいっきに飛び抜けるいきおいを持っていた。交叉点では南の風が周囲のビルに乱され、瞬間毎に方向を変えていた。直進の信号が赤に変る直前の外側の車線に移り、西へ向う車の間にまぎれこんだ。ここからはしばらくその姿が見えない。強い排気に煽られたかどうかして、突然高度を取り戻した。デパートの配送のパネルトラックのスチールの角に触れそうになり(実際接触 […]
百詩千線

百詩千線

ー 「燃えるモーツァルトの手」という一行は、いきなりはじまってしまった音楽のつよさをもっている。「燃えるモーツァルトの手」とはなんのことだろうか。と思う間もなく、それを「みるな」という声が発せられる。しかし、この禁止がつよいものであるとき、詩を読む側はかえって、「燃えるモーツァルトの手」というありえないようなイメージがいやおうなく見えてくる。また、この一行の中の三つのM音が作品のリズムと旋律をつく […]
本四冊編

本四冊編

 千から六十を選んで本として整える仕事に手間取ったのは、主観を排除したいと願ったからだったが、いずれこうした作業は無理があると判り、入替えや差し替えを繰り替えすことにも厭きて、変哲の無さに落ち着かせると決めた途端に幾分楽になった。  続けて「あなたの人生には関係のないこと」というタイトルの自家写真集をこしらえる為に画像八千弱からほぼ二百を選んで現像しつつ何かが抜けていると感じる。一万を超えれば余程 […]
位相移動静光

位相移動静光

「光の中へ」Into The Light 展開構造開発を開始す。あらゆる可能性を含ませることにする。
季明譚示

季明譚示

苛烈な告白私小説の極北とされる葛西善蔵(1887-1928)から嘉村礒多(1897-1933)の作品を執拗な目で追う古井を風呂で捲りながら覚醒していく感覚が季節の明瞭さと同期して気持ちがよい。
痛病非堪入院正解

痛病非堪入院正解

寝床に這った小人が爪楊枝ほどのカミソリを喉に仕込んだのだろと目を開いたまま思うような痛みで言葉も喋りにくくなり成り行き任せ娘を同伴した軽井沢行を取りやめて早朝から病院の梯子をして長野市民病院に辿り着く。