method
諾昏野射陽

諾昏野射陽

二週間遅れて出力をはじめる。
腐植音響計画ノ詩

腐植音響計画ノ詩

描初とはいわないが年が明けて早々にノートに鉛筆を歩かせワトソン紙の上に硯で墨を磨り卸しながらこの墨に黒土を含ませることができないかと浮かべ向こうはまだ霞んでいる計画構想の手がかりの探索を儚い植物実体に囲まれて継続。

態基本

知らぬ野に入る心地を基本とすればそれまでの姿勢でしか分け入ることはできない。
時枝立

時枝立

香りがよいですとモリヤ君がラフロイグ クオーターカスク(スコッチ)を持参してくれて呷りつつ夜半から深夜まで戦略会議をおこない多々少々詰める。
式魂潔

式魂潔

Сталкер (1979) / Тарковский (1932-1986) を観てから、Teorema (1968) / Pasolini (1922-1975) を続けて観ると、半世紀過ぎた映像の示す交錯が、構造と純潔との、思いがけない事故に塗れた交差点のようなものとなって朝浮んで広がる。
時昆虫

時昆虫

爬虫類でもいい。ジェノサイドが時代の特殊な倫理によって生活の流れで繰り返される光景を延々と描写するマッカーシーをベッドで捲り、然し彼の描写の微細な、あるいはプルーストを越えるこだわりを見せる長文のおそらくネイティブな英文音韻に刻まれる語り部の口調の、淡々とした果てのないような時間の継続というスクリプトは、こちらの決して与り知ることのできない昆虫の判断、決心、衝動のようだと、眠りを誘う予定の朝方の横 […]

血糞譚

金曜日の夜自分で服を捲り上げ膨れた腹をほらとみせていた父親は、東京から戻った土曜日の夜中にはベッドで寝入っていたが、どうも様子がおかしいと家族でひそひそ話し込んだ。翌朝に血便を垂らし、慌てた母親が病院へ駆け込み、担当の医師が父親の肛門に指をいれると指先が血で赤く染まったという。母親は終日緊急治療室の狭いベッドで付き添い、夜半から妹が朝まで隣のベッドで眠り、早朝義弟の車で送ってもらった母親と交代。月 […]

髭白湯

新たな環境を生きる為の最後の必須アイテムである車を購入成約する。東北の震災の影響で納車が二ヶ月近く遅れると聞いた時には、どうしようか迷ったが、いろいろと考えて決めた車体だったので、構わないと頷いていた。
浴場人

浴場人

記述の前にカテゴリーが錯綜するなと呆れる。だがそういう日々だった。
測躯異

測躯異

思い返せば、家族が増え車を使う都合が優先したせいでバイクにはカバーを被せたままの状態がはじまった。数年前に車検を通したが、これも少々走らせただけで、あっという間に車検は切れた。その後税金だけ毎年支払う状態が続いた。そもそもこちらにここ数年まったく時間がなかった。ようやく時間ができたというわけではない。

査行究

schedule memo / may,2011 Two solar – 断章の併置(固有名の連結)から連想構想の拡張(ふたつの太陽:仮題)/ 記述継続構造の調整 investigation of self-destructive behaviour – 「自傷・自滅型」思考・思想傾向の「併置景の展開」検証 return position from branching pr […]

空相験

選び残ったフラットな画像を正面から眺め、斜めにして眺め、このどうしようもない薄っぺらの平面を指先でひらひらさせ、自ら座り込んでいる狭いオフィスをぐるぐると首を回してゆっくり見回し、実空間の体感というものは、どうしようもないなと思っていた。 3DCGの設計図というこれも平面の概略観念の中では、記号的な思考しか追随生成しない。そこには、結露のグラスに残る指紋とか、壁の向こうから微かに響くファクトリーの […]