method

寧捧傾

ギブアンドテイクという合理的な交換の響きには、相変わらず乾いた感触がある。昨今の所有の物欲を刺激する製品開発と販売にも、即効的な怒濤のゴリ押し感が溢れ、地デジ対応の液晶モニター購入に駆けつける人々の顔付には、仕組みが変わるから仕方がないという斜線をひいた諦めよりも、溺れる者が舟にしがみつく必死さが現れる。同じような表情は製品の差別化をこれも死にもの狂いで休むこともせずに奔走する開発者にも宿るのでは […]

促景離

教条的でないサジェストとは、原理的には放り投げた球は手から離れる。球を追いかけて拾うようなその責任回収というものは、むしろ、コレクトサジェッションの一例となり果ててまさに競合を煽り立て「教条」と化ける可能性もあり、それこそ無駄なので、キャッチャーミットからこぼれるか暴投も覚悟の、そこそこの豪速球か、あるいは首を傾げられる変化球であるべきだと思考を重ねるけれども、肩を壊した故障の多い投手としては、で […]

The Art of Fugue

バッハ「インヴェンションとシンフォニア」 BWV 772-801(1964年3月18日、19日)/イギリス組曲第1番 – 明らかに調整不良の、おかしな音のするピアノで録音されたため、1964年に発売された際、ジャケットにはグールド自身による弁明が記されていた(調整不良というよりグールド好みの調整ともいわれている)。2声と3声をセットにして続けて演奏しているのも特徴である。- wiki […]

OZU

「晩春」(1949) / 小津安ニ郎 戦後4年とは思えない。ただやはりスクリプトや仕草には空虚な喪失の白さが残っていて妙に美しい。 Mac OS X 10.6 Snow Leopard / DVD-ROM ¥ 3,135 (アマクリ) *Snow Leopard Compatibility BUG (2006) / William Friedkin (1935~) Premonition (200 […]

病に陥ったことが契機となり、それまで医者嫌いだった両親は病院通いを厭わなくなり、何かにつけて自身の不調を診察と薬に頼ることで、医療が身体の修復をする手段と慣れた。もう亡くなった祖父母の世代は、医療インフラや技術途上もあり、まだ意固地に医者嫌いを持続したまま痛みを堪えるようにして生を終えた人が大勢いた。娘らもなにかあれば医者に看てもらう。身体は修復すべき壊れる道具であり、そういう意味で外に位置してい […]

27°c

「The beginning of the goodbye」プラン二ングスタート「Black Grief (仮)」構想開発開始 -Moissanite originally referred to a rare mineral discovered by Henri Moissan having a chemical formula SiC and various crystalline poly […]

books 071709

世界制作の方法 (1975) (ちくま学芸文庫) / Nelson Goodman (1906~1998) 舞踏会へ向かう三人の農夫 (2000) / Richard Powers (1957~) 朗読者 (2003) (新潮文庫) / Bernhard Schlink (1944~) 若者はみな悲しい (光文社古典新訳文庫) / Francis Scott Key Fitzgerald (189 […]

Rhetoric of Beginning and Mature system

official Movie Site Cold Case (2003~) 設計された音を聴くだけでも充実する。発音発声が人格形成の大きな部分を占め、またそのような空間を生きてきた文脈を持つデリケートな音響言語の性質に依っている。この場合文字は楽譜ともいえる。 David Lynch Interview Project ↑予想したラジカルさはない。カメラ、編集がせこい。牧歌的。親分の口上はいらない […]

カタクリ(片栗、学名:Erythronium japonicum Decne.)

90mm f5.6 1/500sec ISO200 EOS40D / photo by Kiroku KOBAYASHI 30,April 2009 28mm f4.5 1/400sec ISO100 EOS40D / photo by Kiroku KOBAYASHI 30,April 2009 ーカタクリは、ユリ科カタクリ属に属する多年草。比較的日光の差す落葉広葉樹林の林床に群生し、早春に下を […]

出力

業務の傍らマット系アート紙が終わってしまっていたので、注文したものが届くのを待ちきれず、光沢紙で出力しその有様に冷や汗が流れていた。一言でいえばインクの無駄。使いものにならない。 ぐっと気分が暗くなったが、モニターの横に立てかけどこが悪いのか一晩眺めたが、気分は恢復しなかった。出力不能を補うというよりそこに足りない強靭さを求め、深夜に仕事を放り出し朝迄テクストを耕し続けていた。 土曜の午後にようや […]

061709

ツルはりきってる。 最近のgentaのは目を見張る完成度がある。 湿度の高い都市にて、久しぶりに充実した時間を過ごす。 gentaより教えてもらった、スペイン、マドリッドの山中にある建築オフィス。半地下で環境もよさそう。 http://www.selgascano.com/

谷川雁(1925~1995)

谷川雁―詩人思想家、復活 / 河出書房新社 (2009/03/30 出版) / 紀伊国屋BookWeb 191p / 21cm / A5判 / ¥1,680 (税込) ー 谷川 雁(たにがわ がん、1923年12月16日 – 1995年2月2日)は日本の詩人、評論家、サークル活動家、教育運動家。 熊本県水俣市に六人兄妹の次男として生まれる。本名・巌(いわお)。兄は民俗学者の谷川健一、弟 […]