静寒置
dedicated to francis ponge / ー ほら前に出れば広がるだろう / shelf ー / materials:muehlenbeckia axillaris,soil,collected soil,iron (producted by Higuchikogyo),plywood,wood /shelf installation for Hanagura TOPOS 02
走撮思
一週間遅れた東城のFLAT FILE TOPOS 展示作品のキャプションと展示確認の為もあり、土曜日にはオサメに別途改変の為使用することのなくなったDMを素材としたインスタレーションを加えてもらおうと考えた。こちらの研かれた古い手斧のインスタレーションの設置も決めていたFLAT FILEにて作業を行ない、夜はイケダを誘って炭焼きおおぜきにて軽く泡盛を呑み、帰りはオサメに運転手となっていただき飯綱に […]
智熱愛
FLAT FILE モリヤ君の機智とオサメの熱中とアタシの愛で、FLAT FILE TOPOS 02 のセッティングが無事終了。 清潔で工夫された空間が提示できた。賛同参加作家各位にも感謝。 このところの準備の疲れもあり早々に引き上げてしまい、折角遠方より駆けつけてくれたびわ君に会えず申し訳ないことをした。 明日は終日休んでGOPANでパンをつくろうかな、と。
菜白置
貰った白菜を鰹と昆布出汁にて煮る。素麺の残りを途中で茹でてから加え夕食としたが、夜半まで仕事に精を出したので酒に手がでた。キャベツサラダもと思ったがやめる。ゆであがった白菜は腹が暖まる。朝から飯を喰っていなかった。外は終日雪が舞っている。
自力癒
細い食による栄養失調から血漿蛋白が不足しアルブミンの濃度に影響する膠質浸透圧の弱体化によって腹水が増加し内蔵を圧迫する悪循環と考えたが、怖れるのは腹膜播種だからその線はどうなのかと担当医師に坦懐に尋ねると、勿論そういった全体を俯瞰した治癒検診を行っていますとCTやMRIの画像を示されつつ丁寧な説明をいただいた。数値的には父親の軀は美しい。
胸深森
走りのコースを拡張しようとバイクでこの別荘地のすべての路を走ると開発からの積年のカタチが未だ知らなかった起伏の奥に様々に現れ、川上という地名の北側は高坂という地名となって路地の名称も異なった広がりがある。
時昆虫
爬虫類でもいい。ジェノサイドが時代の特殊な倫理によって生活の流れで繰り返される光景を延々と描写するマッカーシーをベッドで捲り、然し彼の描写の微細な、あるいはプルーストを越えるこだわりを見せる長文のおそらくネイティブな英文音韻に刻まれる語り部の口調の、淡々とした果てのないような時間の継続というスクリプトは、こちらの決して与り知ることのできない昆虫の判断、決心、衝動のようだと、眠りを誘う予定の朝方の横 […]
高空下
2キロ増えたわよと母親は父親の食事による変化がそれでもあると独り納得するように呟いた。金曜日に腹水を2リットルとり、ということは肝臓かと素人の息子は肝硬変を疑った。来週の火曜日に再びCTなどの検査を行う。お前が二度ほどそのあたりをうろうろしていた。と夢なのか金縛りにでもあったか、病室のベッドの中の幻影を指をさして面白そうに話す父親は、一週間前の再入院の時と比べて、やや正気の淵へ躯を預けたようではあ […]
懸念子
実は、ぱらぱらと種を播くときのように、問題部位から、癌細胞が周囲にまき散らされて起こる腹膜播種転移からのアルブミン低下、腹水増化により内蔵が圧迫されたのではないか。 妹とふたりで病院の、単なる数値から判断した栄養不足と記載されたものを睨んで、時間の経過を危ぶんだ。