一週間遅れた東城のFLAT FILE TOPOS 展示作品のキャプションと展示確認の為もあり、土曜日にはオサメに別途改変の為使用することのなくなったDMを素材としたインスタレーションを加えてもらおうと考えた。こちらの研かれた古い手斧のインスタレーションの設置も決めていたFLAT FILEにて作業を行ない、夜はイケダを誘って炭焼きおおぜきにて軽く泡盛を呑み、帰りはオサメに運転手となっていただき飯綱に戻って、気楽に娯楽を楽しもうと、初夏にハルボウと一緒に豊洲で観たけれども、super8を投影して、オサメと鑑賞していると、犬の散歩中の娘らから皆既月食見える?と電話があり、サンルームに飛び出すと真上の天窓の中央に陰に喰われた満月があり、ふたりでおおと声を出した。

結局朝まで久しぶりに笑い声をだしてふたりで映像で遊び、オサメを凍結の朝またな気をつけてと送り出すと、駄目みたいです。車でじりじりとバックで戻ってきて、まだスタッドレスに履き替えていないオサメの車が凍り付いた地面を滑るので、日差しで溶けるまでリビングのカウチをベッドに変えて寝てもらうことにし、こちらも日曜の昼前までぐっすり眠る。珈琲とプレッツェルで買ったバケットを喰ってから、俺は走るぞとオサメと別れ(彼の母上に同じものをお土産とした)、雪道をを走り終えてから市街地に下りディーラーにて車の一ヶ月点検とオイル交換をして再びFLAT FILE にて個別展示景撮影をする。

土曜の夜にはオサメと口語体の詰め寄りの嫌らしさを少々話し、日曜の午後はモリヤ君と2012年の未来をこれまた少々手元に浮かべるようにささやかに話す。月曜日にモリヤ君の飯綱の家にて合流する約束をする。
結婚式でしてと酒の匂いのする東城とその同級生がどたどたと展示スペースを訪れ、あるいは若いが渋いフィルムカメラをぶら下げたナイスなバックパッカーや門前ツアーの若い旅の人々、10年以上前に成人教室で教えていた佐藤(旧姓)女史も今年結婚されて旦那と一緒に来てくれた。こちらの家族も昼前に訪れたようだと聞き、お礼のメールを送る。

新たに取り組むジオラマの素材収集用のパットを車に積み飯綱に戻りながら、放埒の日々が螺旋のように奇妙だがこちらにしては不思議ではない上昇のカタチとなり、そこからあるいはそこへ引き寄せられる生成する言葉を整理する冬になりそうだなと、スタッドレスだがコーナーではぐらりと横滑りする車体の感覚も引き寄せられたものの一部だ。という確信の体感の中、きりりとした冷たい大気を窓から入れた。