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朧溜陽

朧溜陽

嘔吐を続けて腹を一日乗っ取られた。

整倫息

伯母の診察を担当医師より混雑する平日の夕方から週末の早朝に変えてもらったが生憎の雪降りで診察後の処方箋の調合も病院に隣接している薬局が混み合っており結局昼前まで3時間弱もあちこちで待たされた伯母は少々疲れたらしい。申し訳ないことをしたと反省する。次回の処方箋はヘルパーの方に後日近所の薬局でおこなってもらうようにふたりで話し合って決める。肺の細胞破壊を抑える為の抗生物質は効いているようだが呼吸自体が […]

汚濁紫

突風と気温で溶け出し真っ白なものが汚れはじめ樹々は黒々とした旺盛を赤紫に剥き出してこれが目にいい。
放証視

放証視

日々は川の流れのようにながれ去っていってしまうが今日的な道具で岸辺に寄せることができる。
煽戻道

煽戻道

雨の早朝ソファカバーを洗って干し車で役場に下りそのまま実家へ行って母親と二週間ぶりに一緒に昼飯を喰ってから足りない書類を受け取りにホワイトリンクまで助手席に母親を乗せて車を走らせ用事が終わるとニトリへ連れていってと云われたのでこちらも探したいものがあったので了解し季節柄入学移転の為にだろうか足を運んでいる二人連れの客が指差す売り場をゆっくり歩いた。
閑収乱帙思疑義

閑収乱帙思疑義

雪擁山堂樹影深 憺鈴不動夜沈沈 閑収乱帙思疑義 一穂青灯万古心 冬夜読書 菅茶山 (1748~1827)
霧千夜

霧千夜

欧州へ旅立った長女が自分のデジカメが壊れたので勝手に次女のものを持っていってしまった。三日後には修学旅行でマレーシアに行く次女が泣くので仕方なくGEの格安デジカメを注文。娘たちの旅に幸あれ。
百四十

百四十

短歌俳句などを含む詩に関する吉本隆明の概説的な二冊を湯槽で捲り終えこの国の単音の集積で繋がる言語を調べに乗せる楽曲も大方その音符にひとつひとつ当てはめているのでその他の音節言語のような圧縮がないなと思いつつ最近はじめたtwitterの所謂呟きの140文字という制限が英文だと実に短い描写となるけれども日本語だとかなり冒険もできると判り仕事の合間浮かぶ言葉を併置するパズルの感覚できっちり文字数を埋める […]
修復倫

修復倫

DLPFCの制御が破綻すると扁桃体が暴走するという壊れを電磁波や電極の埋め込みで血流の低下した前頭葉を活性させる治療というよりも工事のような処方で機能修復する録画番組を眺め、先天的とか気質とかいう所謂本来的なココロの問題ではないという見地の検証とその行方に関する展開は、今頃になってようやくという感触が拭えない。而もこの国ではまだこの手法が行われていない。(神奈川の芹香病院では行われている)
旅視時

旅視時

「平原の町」の朴訥(なんという会話の健やかさよ)を最近の乱読から救われたように辿って深い眠りに就いた後、眉間を広げられたような爽快な体感で視力が戻りその瑞々しさをソル・ルイットのシルクに投げるとゴム毬のようなレスポンスで色彩と形態が遺跡に立つ好奇心(あるいは未知に対峙した無邪気)を与えてくれる。補色バルール併置がある達成の自由を示すのだから。
季中越

季中越

春が立った翌日から気温が緩み零下の結晶の累積にまみれた界隈が朝の雨であっさりウィルスにやられたような萎えかたで凛としていた姿勢が崩れて融け黒々とした次の季節をいたるところにのぞかせた。
羽雪鉛

羽雪鉛

チィチィとアラーム音が聴こえると自治体の雪かき車の仕事だと判る。このあたりの道を総動員で何台もがこの季節にはなくてはならない仕事をしてくれていることが雪の降り始めは頼もしく思えたが、こうも積雪が嵩むと脇にかき出される除雪の小山がガレージの前にその度に盛り上がるので、アラームの後の早朝はその分余計な雪かきをすることになり、肉体労働を促す警報となった。