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読声震夜

読声震夜

音読などしないが声は聴こえる。という読みをする夜遠くから狩猟の銃声が鳴る。
終夏名想

終夏名想

稲穂の色彩が夏の終わりと秋を想起させる飯綱黒姫裾野から光の落ちる戸隠連山を臨む地にてしばし立ち尽くす。なるほど町営富士里牧場がみえる。左がアファンの森か。
籍視置

籍視置

ニコちゃんのママにモリヤくんがつくってくれたフレームに入れたショットをプレゼントし修復工事の進捗確認を行う。
重夢隙

重夢隙

母親が衝動買いしたホンコンカポックをリビングに置くと森の中の部屋であるにも関わらず頗る気持ちの良い空間となり成程これは下の市街地が自然に囲まれているからと緑を放棄した状況と同じだと得心。修復工事で週末迄家を留守にした母親を一晩だけ戻した帰り道にこちらが素人の手付きで安物のパキラをふいに買い物籠に入れていた。
気地風

気地風

お盆の朝大池の脇の路上に雉の骸が転がっていた。おそらく車。
炎朝茶

炎朝茶

態基本

知らぬ野に入る心地を基本とすればそれまでの姿勢でしか分け入ることはできない。
葉陽聴

葉陽聴

夫を亡くした者同士が冷えた麦茶を飲みながら寂しさを交換する間、母親の実家の畑脇にある墓を掃除し花を生け線香に火をつけた。新盆で10日すぎから忙しいので戸隠には来れない為時間をみつけて母親とふたりで連れ立った。
生続修

生続修

鯖を醤油、酒、砂糖、だし、生姜にて煮付け夕食にする。
乖戻失

乖戻失

目のつながりを示す睦月葬式に愚息はカメラで走り回ることを戒めたが従兄弟の研が260枚を遺してくれた。
嫺景翻

嫺景翻

受容識

受容識

レセプターは本来あるがままをそのまま受け取るが、赤子のそれのように無防備に行うことは日々むつかしくなる。