~1978
MILK(2008) / Gus Van Sant(1952~) Harvey Bernard Milk(1930~1978) story. / ー1977年、カリフォルニア州サンフランシスコ市の市会議員に当選し、同国で初めて、自らゲイであることを明らかにして、選挙で選ばれた公職者となる。しかし、議員就任1年も経たない1978年11月27日、同僚議員のダン・ホワイトにより、ジョージ・マスコーニ市長 […]
21°C
夜の街の花びらが光って散り広がる路面を歩く帰り道、まるで鱗のようだな。寿司を握る人の足元を浮かべるようにしていた。ビールと熱燗で酔いが回り地下鉄では乗り過ごすところだった。何度も手元の下げ袋と、肩のカメラを、忘れてきていないかと顎を動かして指で確かめた。 天気が良いので、国立大学法人東京大学大学院理学系研究科附属植物園入り口でgentaと正午に待ち合わせて、「あの世」のような風情の満開のサクラの乱 […]
リアル
::CD:: Chopin(1810~1849) / Piano Concerto No.1 / Grigory Lipmanovich Sokolov(1950~), Rowicki / Munchner Philharmoniker List(1811~1886) / Piano Concerto No.1 / Cherkassky, Wallberg / Bamberger Symphoni […]
フォトン
↑ Photographs by Andrew Davidhazy 高速度カメラは、100万コマ/秒の超高速度撮影が可能なものまでがあるらしい。このカメラが、1/100万秒という時を創出したといっていい。 二千年以上前に作られたレンズは、見る為ではなく太陽光をあつめて火を起こす為だったが、中世より500年の時間をかけて、コンピューターで設計する精密なレンズは、静止画という時間の無限点である光痕をひ […]
Tram
これまで勤めた会社をやめて4月より転職先で仕事をはじめる迄の、つかの間の休みのガリオを誘い、三ノ輪から一日乗車券(¥400)を購入し都電荒川線に揺られて、途中下車を繰り返し歩きながらロケハンしつつ撮影。こちらと同じようにカメラを手にした若い女性が車窓の外へ向けてシャッターを押していた。熊野前から宮ノ前までは歩き、荒川遊園地で下車。ここは都営で、長野の城山公園のような小さな家族向けのもの。折角なので […]
心臓カテーテル検査の覚え書き
1 穿刺部位を消毒。(多くは右肘部あるいは右大腿部) 2 局所麻酔を注射。(肘部で1 – 2ml、大腿で5 – 10ml) 3 穿刺針で動脈(検査によっては静脈も)を穿刺。ガイドワイヤーを挿入し、シースと呼ばれるカテーテルの出入り口を挿入。検査中に感じる痛みはここまで。 4 ガイドワイヤーを用いてX線透視下でカテーテルを挿入。血管内は痛みの感覚はない。カテーテルは直径約1. […]
Leica M 8.2
::Image sensor:: Low-noise CCD sensor specially optimized for the requirements of the M lens system. Pixels: 10.3 million. Dimensions:18 mm x 27 mm. Extension factor: 1.33 x. Aspect ratio 3:2. Covergl […]
執事あるいは公僕の手法
見知らぬ人が隣に座り、唐突な案件の経緯と処理の手法説明をはじめる。こちらが耳を澄ませるようにその説明は辿り返す部分も多くなるべく判りやすくと至るところに工夫があり、彼の態度に自然とこちらは身を預け、いっそどっぷり聴く気になっていく。これは新しい態度というより、田中康夫が知事就任時に、古くさいような「公僕」という概念をあらためて示したような、妙に新鮮に蘇った凡庸な「尽くす人」を想起させる。 アサッテ […]
廃墟のような美術館にて
体育館のような高さと広さはあるが、壁に罅がはいり、いたるところに蜘蛛の巣もあり、廃墟かと思ったが、女性の学芸員が自分の部屋迄手招きした。屋根裏のような印象の室内には書類が乱雑に積み重なり、彼女の独り住まいを連想させた。 「光の柱、つまり映像の柱よ。欲しいのは」 だされた珈琲カップの縁が割れていた。こちらもいっそ廃墟でもよいと思い始めていた。表象は人間の手元に届く形に縛られているので限定的な時空が必 […]
031209-media
BLANKY(2003) / 中村英児(1976~)、 佐々木ユメカ(1972~) Höhenfeuer(1985) / Fredi M. Murer(1940~) Blow-up(1966) / Michelangelo Antonioni(1912~2007) Teorema(1968) / Pier Paolo Pasolini(1922~1975) 痙攣 / 田尻裕司(1968~) Int […]
比較と音とデータダイエット
メーカー純正出力用紙の比較をすると、やはり顔料プリントは、ガラスのフレームにおさめる上でマット系がよろしいようだ。こちらのBW出力傾向も考慮すると、ミュージアムエッチングの厚さのもたらす効用が耐久性である場合は、時間の経過のみが示すので、アート紙に馴染みのない写真家などはテクスチャーに飛びつくかもしれないが、こちらは以前にプリンターを改造し結構厚手のアルシュ紙を試したこともあるので、全面印刷の場合 […]
佇み
青年が限りを尽くすように身体を指先迄重そうな金属を着飾って街を歩く姿は、男であっても女であっても時に眩しくもあり、自分の過去の断片を照れくさく憶い出すこともある。こちらは腕時計をする程度であり、その習慣も最近は始終忘れる。髭を剃るのも億劫になりつつある。地下鉄の階段から地上に出たところで、さりとて何の用事も無さそうな中年の男が、若干腰を伸ばすようにして通りの向こう側へ首を捻りやや顎を突き出した横顔 […]