メーカー純正出力用紙の比較をすると、やはり顔料プリントは、ガラスのフレームにおさめる上でマット系がよろしいようだ。こちらのBW出力傾向も考慮すると、ミュージアムエッチングの厚さのもたらす効用が耐久性である場合は、時間の経過のみが示すので、アート紙に馴染みのない写真家などはテクスチャーに飛びつくかもしれないが、こちらは以前にプリンターを改造し結構厚手のアルシュ紙を試したこともあるので、全面印刷の場合は誂えが過剰かもしれないという感触がある。安くはないがA3ノビの場合はフォトラグがよいようだ。A4の場合は、プレミアムマットで充分。

ファインアートペーパー・ミュージアムエッチング A3NOBI (約¥850/1枚)
世界のファインアート市場で支持されているハーネミューレ社。厚手で適度な表面テクスチャーとナチュラルホワイトの色味を持つ。
坪量:350g/m2
紙厚:570μm
ISO白色度:87%

CANON Fアートペーパー フォトラグ A3NOBI (約¥650/1枚)
世界のファインアート市場で支持されているハーネミューレ社製の用紙をセレクト。コットン100%のアート紙。“Photo Rag”は、Hahnemühle FineArt GmbH(ドイツ)の商標。
坪量:188g/m2
紙厚:310μm
ISO白色度:90%

CANON ファインアートペーパー・プレミアムマット A3NOBI (約¥270/1枚)
滑らかな表面仕上げのマット調アート用紙。
坪量:210g/m2
紙厚:295μm
ISO白色度:91%

キヤノン写真用紙・光沢 プロ プラチナ A3ノビ (約¥270/1枚)
キヤノン純正写真用紙の最高峰 
※2008年10月現在。キヤノンインクジェットプリンタ用光沢紙の坪量/紙厚の比較において
坪量:300g/m2
紙厚:300μm
ISO白色度:98%

5年ぶりの坂本龍一の新譜が届き、終日数字のまとめ業務と並行して行っているデータダイエット(データ整理)と画像出力の横で、insen、vrioonと共に聴くと、ビジネスモデルというより、すっかり国籍の剥がれた、スタンスが明快な音になっていて気持ちが良い。北極で採録した音も乾いたリアリティーがありよろしい。Carsten Nicolai(1965~)との活動などで、指向性を考えることもあったとうかがわせる。小説家が脚本家になるように、音楽家が映画音楽に傾くと、純粋な本質が塗り変わることもあるので、できるだけ端的なスタンスで、真直ぐなものを提供してもらいたいと最近つくづく思っていたので、頷くことができる。ややクリストフっぽいと云えるかもしれない。

Out Of Noise/ ryuichi sakamoto
insen / alva noto + ryuichi sakamoto
vrioon / alva noto + ryuichi sakamoto


memo

Christian LINDBERG(1958~) / trombonist, composer, conductor
BIS Records / UK
YASHICA FX-500(35mm film scanner) / from genta
フォトアクリル / このガラス版というのは無理だろうか?
はるぼう受賞おめでとう
visual echo “basic” planning start
Alpen Salz (Bad Reichenhaller)

*いすれにしても、圧着式というものはだめかもしれない。写真のサイズに切り取った「窓」をもつ”オーバーマット”と、”台紙(バックボード)”とをhingeでつなぎ、写真をセットするブックマットに、フレームレスでガラス面をということが望ましい。問題はフレームレスということだが、クリップのようなもので可能かもしれないが、ガラスと一体化できないものだとフレームよりも喧しいものになる。