media

ポジ

2年前に狭いオフィス開設時に持ち込みを断念し積み上げたまま、時間の折り合いがつかず放置していた15年分のポジフィルムやカセットテープなど入れた箱を開き、隙間に入れていた、手に取ると思いがけない過去が蘇る雑貨の類いも、ひとつひとつ手に取り、名刺や年賀状等は残すようにして、他は分別ゴミ袋に投げ込み、書類の類いも一応目を通し、現在の捉えに残ったエスキスなどは別に纏め、いらぬものを紙のリサイクルとして紐で […]

チャリ

死者の部屋 / フランク・ティリエ 殯の森 / 河瀬直美(1969~) 潜水服は蝶の夢を見る(2007) / Julian Schnabel(1951~) 88minutes(2007) / Jon Avnet(1949~) the reaping(2007) / Stephen Hopkins(1958~) 嘆きの雪 / 小谷美紗子 / iTunes Store(一曲のみダウンロード) Jon […]

ロケハン

高速を軽井沢で降り、旧軽井沢の別荘地を静かに迷走移動しながら、「続明暗」 / 水村美苗を憶いだしていた。中軽井沢のセゾン美術館で、コレクションを観てランチをとり、手入れされた庭を歩きながら、コレクションの殆どが馴染みのある過去と真っすぐ繋がっているので、引き寄せられる過去の断片に若干羞恥を覚えた。 国道で小諸まで戻り、懐古園脇に小さく残されてた小諸義塾記念館に立寄り、資料年譜を見ると、指導教員の名 […]

百年

The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford (2007) / Andrew Dominik(1967~) tsunami / TV Drama BBC TWO (2006) 父方の祖父の生年月日を確かめると、明治21年だから1888年生まれであり、娘たちとほぼ百年違う。子規が明治35年(1902)に没。罪の世紀のはじまりを休 […]

低気圧

湿度にいたるところが締め付けられるような時に再び「白暗淵」を手にして、幾分ゆっくりとのめり込むように読んでいた。折しもまたかという感じの通り魔の事件が起き、娘と連れ立って行かなくてよかったと胸を撫で下ろしながら釈然としない。こちらは列車の中で贖罪にまで行き当たり、過去と未来を捉える現在の自分の謂れを小さく悟ったような気がしたばかりのことだったが、世界をざっくり見せつけられて馬鹿みたいな認識だと、ニ […]

森川

木曜から週末にかけて雨が降る。水曜日も午後から下り坂という予報を聞いて、今日しか撮影できないと、午前中から先週ロケハンした場所を巡る。数日しか経過していないが、アカシアの花は膨れ、緑色も濃くなった。昼は蕎麦でもと思ったが、そんな余裕はなく、今回新しく見いだした場所で粘る。週の真ん中の平日なのに、奥深い山奥に車が置かれてあり、釣り人が入り込んでいるようで、時折熊よけの鈴の音が聞こえた。 午後は千曲川 […]

4/1209

「ロベルト・ムージル」の後、「半島」を捲ると嘘っぽいので途中でやめる。説明的な嘘に付き合う時間は無し。 アマゾンのオススメDVD1200本を辿るが、4本しか残らない。 9500が届き、巨大なので、急遽オフィスを整理。4種類の印刷用の紙を試験的に使ってみようと、 ファインアートペーパー・フォトラグ A3ノビ / ¥6,510 キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド A3ノビ / ¥2,680 ファインアー […]

Pedro Costa

ー 前作「溶岩の家」の舞台となったカーポ・ヴェルデやサラザール政権時代に、ポルトガルの植民地であったモザンピークからの移民たちが数多く住むリスボン郊外のスラム街フォンタイーニャス地区を訪ねた監督本人が、ヴァンダ・ドゥアルテをはじめとする実際にこの地区に住む人々に出演を依頼して撮影した。極端に貧しい生活を送る人々の存在感、彼等がつねに壁に寄りかかっている狭い路地の空間への配慮が何よりも強烈であり、前 […]

KIVA

チャリで晴海を探索。気持ちいい。 今度はチャリを置いて、ジッツォ担いで歩かねばと。 KIVA KIVAは、今のところアフリカなどへの支援の色合いが濃いが、これがフラットな世界システムになると、かなり非常に面白い。 ー アフリカなどの開発途上国にいる起業家に対してインターネット経由で無利子の融資が可能なウェブサイト。融資先の起業家はウェブサイトから自分で選択をし、コメントのやり取りなどができるため顔 […]

咀嚼

ー新しい体験を描き出すこと、これが現代作家の欲求であり、また、存在の理由でもある。自分の現に住む世界の中で人間的に不可能だとされているものを、なおかつ人間的な体験として描いてみること、また、ただ異常な出来事として精神の外におかれているものを内面的なもので満たしてみること、そのような試みへの衝動に責められていない作家は、現代作家として評価されるべきでない。真に現代作家らしいものをあたえるのは、熱狂的 […]

月末

Jinの新作絵皿の個展オープニング(歌舞伎座脇の路地を入ったところにある銀座煉瓦画廊)に行き、小布施関連の作家諸氏が顔を揃えたので、神林氏に連れられて銀座プランタン裏のなんとも懐かしい風情の三州屋にて呑みあげる。genta合流。買ったばかりのEOS5Dを嬉しそうにみせてくれた。EF50mm F1.8 IIのコストパフォーマンスが素晴らしいですと教えられ、こちらもf1.4をやめて購入することにした。 […]

東京も寒くなって

気持ちいい。 恵比寿に用事があったついでに、東京都写真美術館で「文学の触覚」を観る。ゲンタの言っていたようにほとんどは予想した通り。平野啓一朗+中西泰人のコラボにはがっかり。センサーや、インタラクティブデバイスというものは、使い方を間違えると幼児のおもちゃのようなインターフェイスに成りかねないという戒めにはなった。dividual(遠藤拓巳+ドミニクチェン+松山真也)には、思想を感じた。所謂カラク […]