寧捧傾
ギブアンドテイクという合理的な交換の響きには、相変わらず乾いた感触がある。昨今の所有の物欲を刺激する製品開発と販売にも、即効的な怒濤のゴリ押し感が溢れ、地デジ対応の液晶モニター購入に駆けつける人々の顔付には、仕組みが変わるから仕方がないという斜線をひいた諦めよりも、溺れる者が舟にしがみつく必死さが現れる。同じような表情は製品の差別化をこれも死にもの狂いで休むこともせずに奔走する開発者にも宿るのでは […]
百齢景
1914年生まれだから今年で97歳になられる織田広喜氏のアトリエに撮影の仕事で伺い、百年の形というものは、都市下ではなかなかお目にかからなくなったが、ひとつの人間にこうして明快に現れると今更に驚きつつ、仕事ではあったが、その億を超える形のひとつをじっくりと眺めさせていただいた。 画業制作を続けているというアトリエの凄まじさと対照的に、ご本人は訪れた人間を気遣う繊細を表情に隠さず、けれども時々、いか […]
促景離
教条的でないサジェストとは、原理的には放り投げた球は手から離れる。球を追いかけて拾うようなその責任回収というものは、むしろ、コレクトサジェッションの一例となり果ててまさに競合を煽り立て「教条」と化ける可能性もあり、それこそ無駄なので、キャッチャーミットからこぼれるか暴投も覚悟の、そこそこの豪速球か、あるいは首を傾げられる変化球であるべきだと思考を重ねるけれども、肩を壊した故障の多い投手としては、で […]
光色景
丁度日曜日がオープニングですと池田からおしえてもらい、じゃあ連れてってと夫妻の車にて中野の「アートミュージアム・まど」で4月まで開催される東城信之介展へ行くと、場所(地理的)の問題があるけれども、結構なボリュームの展示にてがんばっていた。本人も元気そうでなにより。 これまでの薄汚れた感じが刷新されポップで明るい作品をみて、実は彼をリストアップしてある、2012年以降のこちらの企画に参加してみないか […]
VE_Blog
Movable Type 3.1の導入で、Visual Echo Blogを開設。現在Ikedaがデザインをカスタマイズ中。同ディレクトリー内に、Gentaがサーバーが破壊されたため消えた踊る蛹 blogを再構築予定。このblogは、主にVEの活動に関してのものとなる。投稿者は、VE関係メンバー。新システムのメンバーへの配布は今週中の予定。 (アタシの納税申告期限が3/15。現在書類整理中にて、あ […]
Opera City
Gentaと北町の紅虎餃子房(Benitora Gyozabou)で、チャーシューメンと杏仁豆腐のランチをとってから、ハルボウを連れて3人で市ヶ谷から初台まで京王に乗り、オペラシティーにでかける。 「森山・新宿・荒木」展の入り口で、お子さんには刺激が強すぎる作品がありますが、と釘をさされる。 荒木の「炎夏」カラープリントユニット(70cmx86cmx66)の、プリントテクスチャーが異様に美しい。最 […]