メタシアター&ジョナス・メカス
風呂の中で、硬直してきているものを解すために、ジョナス・メカス「メカスの映画日記」を再読しはじめたのは、3月にはいってからだったが、1959年から1971年までの、ダイレクト・ムービーなどの登場の擁護や、商業映画への体質批判など、blogを読んでいるような気分に、別なものを加えたくなって、このところ、ライオネル・エイビル「メタシアター」を間に挟んだ。1980年代の自身の最初の活動に「悲劇芸術考」と […]
石の来歴、三つ目の鯰
グランドミステリーから反復(再読)を促された読書は、長編でなかったし、同じ作家のものを辿ると、文体に慣れが生じていることもあり、地下鉄と食後の時間であっさり読み終え、1994年に出版された「石の来歴」「三つ目の鯰」をふたつ辿る事でこの作家への得心が降りた。書棚に戻す際、森敦の月山に何度か目をやった。後著の庄内平野の描写から誘われたようだ。学校への通勤途中に二日酔いを散らすために飲んだ胃薬と同様、読 […]