挨拶される
WAS NUTZT DIE LIEBE IN GEDANKEN (2004)独 / Hendrik Handloegten(1968~), Annette Hess(1967~), Alexander Pfeuffer / original :Der Selbstmörderclub:Arno Meyer Zu Küingdorf 1927年に実際に起きた、ギムナジウムの最上級生である少年と、少女 […]
息災
数日前から家族に対しては造影剤投与や血液検査を臆面も無く怖がり、食事も制限し、当日の朝は早くから殊更繊細に準備に追われる風だったが、本人は検査の肉体的な不安よりも再発を勿論誰よりも怖れていただろう母親の癌細胞の転移を調べるCT定期検査が、午前中をかけて行われ、付き添って映像を視認した父親が「きれいだったよ」と説明する横で、嬉しそうにほっとしている表情に、こちらもやや緊張気味だった胸を撫で下ろした。 […]
みちのく秋田の味
ー冬を告げる雷が鳴る頃、産卵に寄ってくることから「鱩(ハタハタ)」と書かれるようになったとも言われる・・・・。ー 稲妻が切り裂く由利海岸の空を見上げて漁に出向く男たちを想起させる言葉が、丸い器の折り込みに書かれてあった、二段に詰められた秋田にかほ市永田屋のハタハタすしを、頂き物のお裾分よと昼前に妹が持って来てくれたので口にする。濃厚な甘みが寝ぼけて乾いた口に広がり暫し放心する。 正月料理は飽きたの […]
新年会x2
医療法人北島眼科クリニック院長の秀ちゃんが、天使の誘惑を持参してくれて新年会。ほぼふたりで一本空ける。まるでブランディーだねと飲み過ぎる。妙に眼が覚めて、深夜からparadise nowを観て、朝迄読書。翌日ソルマックを流し込んで、久しぶりのまるでLOSTのハーリーのような不運続きの竹ノ内、湘南から車を走らせた曲尾、引越し準備で慌ただしい玄太、睡眠の周期がこちらと似てきた池田、素晴らしいプレゼン用 […]
くっ
歩き回って撮影した150カット分のデータを自分のミスで消去してしまい、雪の日を挟んで一日腐っていたが、歩けばいいだけのことよ。もう一度同じルートを歩いて撮影する。 白暗淵(しろわだ) / 古井由吉 LOST season3 1,2,3 書店にて購入。年末年始はTVをやめて、のんびり読書に決める。 PowerShot G9をサブとして注文。ワイドコンバージョンをつけないと、一眼レフのEF24mm~1 […]
素材
The Road to Guantanamo (2006)☆☆☆☆ Flandres(2006) / Bruno Dumont(1958~)☆☆☆☆ Le Prix Du Desir(2006)☆☆☆ Catch a fire(2006)☆ Temporada De Patos(2004)☆☆☆ Darwin’s Nightmare(2004) / Hubert Sauper(1966 […]
ではどんな世界が
よいのか。 現在を批判的に問題点や不具合を炙り出すことに専心したまま死ぬわけにはいかない。 北大で教鞭をとりながら植物病理学を研究し、退官後北大附属植物園長をしてから、JICAでアルゼンチンに長期滞在し、遺伝子組み換え大豆と土壌病害の研究(PDF)を続けた叔父が、帰国してから北海道の自宅の庭の、丹精込めて育てた、隅々まで花咲く様子を、退職後本格的に取り組み始めた写真で見せてくれたことがあり、叔父の […]
雪の日
早朝5時のまだ暗い時間に目覚めて、部屋を暖め珈琲を飲み本を捲っていた時は雨だった。 9時を過ぎた頃外を眺めると雪に変わっており、八王子から車で来る筈の藤井君は大丈夫だろうかと少々心配になる。戸隠の叔父が立寄り、上は雪がこんなに積もっているよと、20センチほどの嵩を手でつくった。11時30分にミュージアムで会う約束だったので、こちらはスタットレスに履き替えた父親の冬仕様の車を借りて、小布施まで走らせ […]
寒い
午前4時に脳天があまりに冷え込むので目覚めた。 丁寧な記述をするなあと、Babel ( HDD-DVD正解:respect)から辿った聾者亀井伸孝氏のサイトを読む。 湯槽とトイレでの読書 ディアローグ/平野啓一郎 モノローグ/平野啓一郎 「世界の終わり」を超えて/浅田彰 平安堂からDVDレンタルしようと立ち寄るが、観たいものがあまりない。 transformers : お子様仕様。 Apocaly […]
個人の限界
ひどい頭痛と鼻水を垂らして、火星移住が現代的な人間の生業の延長で組み立てられるKim Stanley Robinsonの構想を辿りつつ、結局人間の業へ転化せざるを得ないのは、せいぜい個人の紡ぐ物語であるからだと大袈裟な期待を諦めた。こうした想定を今でいうならば、例えば優秀な差異に満ちた頭脳ユニットの研鑽によって可能性の展開を連想し、実現に限りなく近寄せる新しい物語の試みとして商品化させ、我々はさら […]
