自らの決定した計画で、gentaがこちらに来たので、ネオンホールでの映画祭から2500円の高速バスで新宿に戻ったgarioも呼び、弟に貰ったという持参の酒を空けてから、中華安で久しぶりに朝迄呑みあげた。さすがに飲み過ぎて、急ぎの仕事の残りを酒臭い息で行ってから、昼過ぎまで倒れ、気づくとgarioはお勉強にでかけていた。胃薬を流し込みクーリエ・ジャポンを買って、gentaを見送り、処理が急がされている仕事を再開。
深夜になってクーリエを捲り、フランスの映画状況の斜陽記事(大衆的コメディー台頭)と、映画監督の新しい倫理を明快に示したJohnny mad dog (2007) / Jean-Stéphane Sauvaire(1968~) (原作)Emmanuel Dongalaの、構築手法(キャストを現地調達し、数ヶ月育成し、基金を設立し、少年たちの将来をサポート)を知り、作り手のビジョンはやはりバイアスのある趣味的な傾倒では正当性が生まれにくいのだと納得。
Paranoid Park (2007) / Gus Van Santの新作(2008GW公開)の脚本が、朝迄呑んだ時の話題にクロスオーバーして、これにも頷いていた。
作り手には、社会的に機能する様々なファクターを、ひとつのアイディアに含むことのできる能力が問われている。あるいは、責任とその処理を見通した行動が必要。
今年の仕事を仕舞った年末の時間は、大雑把に放って開いたままの幾つかの構想を、緻密に組み立てることに使わなければいけない。
とはいえ、今は、環境をフル回転させて、仕事を終わらせることが先決。間に合うかしら?
以前amazonで注文したが結局ダメだった畠山直哉(1958~)のLIME WORKSの再再刊をgentaに教えて貰い、amazonなど探すがすべて品切れ。発行元である青幻舎(京都)に問い合わせて、1月の完成分を予約。genta曰く、「工場萌えで売れているらしい」とのこと。
garioが、OC vol.6 出品作家の藤井氏の制作手伝いをすることになり、これを切っ掛けとして、スキルに磨きをかけていただきたいものだ。