usaki.jpg早朝5時のまだ暗い時間に目覚めて、部屋を暖め珈琲を飲み本を捲っていた時は雨だった。
9時を過ぎた頃外を眺めると雪に変わっており、八王子から車で来る筈の藤井君は大丈夫だろうかと少々心配になる。戸隠の叔父が立寄り、上は雪がこんなに積もっているよと、20センチほどの嵩を手でつくった。11時30分にミュージアムで会う約束だったので、こちらはスタットレスに履き替えた父親の冬仕様の車を借りて、小布施まで走らせた。なぜか見慣れた筈の、この地方の雪に煙る景色に意識を奪われる。小布施橋から上流を見渡すと千曲川の蛇行の淵に点在する葉の落ちた樹々の塊が淡いコントラストを作って、しばし首を右から前と何度も動かして危うい運転となる。昨日は真っ青な空の快晴だったが、この季節は移ろいやすい。
卒業制作に作家取材をした縁でお手伝いをすることになった、プラン二ングCGを担当する曲尾と無事に着いたようだった藤井君と来年1月18日から開催する「音と彫刻による環境造形・パブリックアートの提案:クリストフ・シャルル(音響)+藤井浩一朗(彫刻)」展の展示に関する打ち合わせを行う。ミュージアムを含む環境の構造が作品搬入を考慮して計画されていないので、長さと重さの制限があるが、車椅子用の坂道を台車で押してなんとか2Fに入れようということにして、業者から直接搬入される素材受け取りの確認を館長と行い、雪が心配なのでと、藤井君は早々に帰っていった。けれども雪はすぐにやんだ。
曲尾とミュージアムで別れ、帰り道に幾度か車を止めて5Dを中型カメラのように扱って撮影する。
仕事部屋に戻ってから夕方まで本を捲り、Fates / Erik Mongrainを繰り返し聴く。
夜は鱈ちり鍋を家族で食す。旬の鱈はとても旨い。母親はクリーミーな白子が大好物だが、父親は口にせず。なんとなく気持ちはわかる。
里奈にバンプオブチキンの新譜、はるなにはリンドベルイ(Christian Lindberg 1958~)のトロンボーン協奏曲集をamazonで注文。
翌日の昼飯に、鱈ちり鍋の鍋の残りから魚を取り除いてうどんをいれ、味噌煮込みにする。
戸隠の叔父夫婦より泡盛古酒をいただき、父親と大喜び。


陽が短いので夕方5時に東急の前で待ち合わせて、景家にて、池田、青木、玄太、竹中、曲尾と飲み会。玄太が頼もうとした十四代(日本酒)が切れており残念。カラオケに流れて、池田の素晴らしい選曲に喜びつつ、十年前を憶い出す。タクシーにて散会、曲尾と一緒に帰宅し、酔いどれてガメラ退治するがだめだめで二人とも速攻でダウン。朝飯の後、今一度とガメラ退治に挑み、見事成功。なるほ、二人でもいけるね。長野駅東口まで東京へ高速バスで向かう曲尾を送る。