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高地探索

7年に一度行われる御開帳のためGWは酷い混雑が予想される。今のうちに幼少の頃過ごした記憶の場所へのドライブをしよう。朝から両親を誘い車で、規制が行われ始めた善光寺を迂回し裾花川沿いを裾花大橋まで走り小田切まで上り、標高線のように巡らされた高地民族の時間成熟した道をゆっくりと高さを維持して西へ走った。青年の頃、この山奥の標高の高い場所になぜこのような錯綜した道が張り巡らされているのだろうか不思議に思 […]

雨から晴れたが気温低下

雨の休日は時折窓の外の雨音を採録などしつつ、非常に気に入ったぶ厚いA4ノート(LEUCHTTURM1917-AGENDA)に、細かい設計図を連ねて終日開発に勤しみ新しいプログラムを試みていた。晴れた月曜日も午前中は昼過ぎ迄開発業務を継続し、風のある午後はよく晴れたが若干肌寒いかと重ね着をして、レンズテストの続きをするために千曲川河川敷まで車で移動、思いがけない満開の樹々と菜の花に圧倒されていた。家 […]

雨の夜

20,April.2009 / Leica D-Lux4 24mm Toyebi Te / Lokua Kanza : CD Carl Zeiss Planar T*1.4/50mm ZE elecom MS-85(PC-speaker) BUFFALO Class6 SDHC対応SDカード16GB MB-RSDC-16GB(for haruna) CASIO デジタルカメラ HI-SPEED E […]

21°C

夜の街の花びらが光って散り広がる路面を歩く帰り道、まるで鱗のようだな。寿司を握る人の足元を浮かべるようにしていた。ビールと熱燗で酔いが回り地下鉄では乗り過ごすところだった。何度も手元の下げ袋と、肩のカメラを、忘れてきていないかと顎を動かして指で確かめた。 天気が良いので、国立大学法人東京大学大学院理学系研究科附属植物園入り口でgentaと正午に待ち合わせて、「あの世」のような風情の満開のサクラの乱 […]

佇み

青年が限りを尽くすように身体を指先迄重そうな金属を着飾って街を歩く姿は、男であっても女であっても時に眩しくもあり、自分の過去の断片を照れくさく憶い出すこともある。こちらは腕時計をする程度であり、その習慣も最近は始終忘れる。髭を剃るのも億劫になりつつある。地下鉄の階段から地上に出たところで、さりとて何の用事も無さそうな中年の男が、若干腰を伸ばすようにして通りの向こう側へ首を捻りやや顎を突き出した横顔 […]

風呂の中でクレオール

本来は植民地下という言語や立場といった状況を示す混血、境界での所属無効となる新しい声明、移動とともにある差異空間などの、所謂クレオール主義を巡る今福スクリプトを湯槽で辿りつつ、なんとも古くさいような、今更自明の道理を説かれているような気分になるのはなぜか。 同じような気分は、村上春樹がイスラエルのエルサレム文学賞授賞式でのスピーチにも感じていた。約90万円という賞金額の当該賞の、欧州系言語以外の作 […]

架空の違和感・現実の儚さ

過ぎ去ってしまったコトは、時間の経緯とともに架空の戯れに似た儚さに包まれる。経済・報道などの情報を除けば(時には含まれる)、肉体も含めて身の回りはほとんど全て「架空」に強く結ばれている。 浅野の遺臣が本所の吉良に夜討をかけた16年後に刊行した、『ロビンソン・クルーソーの生涯と奇しくも驚くべき冒険』(The Life and Strange Surprising Adventures of Robi […]

忘却ではない遠視

先週末、横浜戸塚区の舞岡公園に、市の環境緑地課の職員に同伴して見学に行ってきた感想を両親から電話で聞き、環境の再生の学習を関わる人間皆が学習するという前向きな進み方に、どこか羨望を覚えながら感心する。 ADSLを光としたが劇的に速度が変わったという体感が無いので、なんとも実感がないまま、これまでのプロバイダーを解約する。電話口で恐縮する女性の対応にむしろこちらが申し訳ない気持になる。 もともと記憶 […]

Attitude

L’Enfant(2005) / Jean-Pierre Dardenne(1951~),Luc Dardenne(1954~) uniFrance コンビニでアントシアニン36%のブルーベリーエキス(DHC)を買ったのはいいが、1日2粒という食感の無い健康食品は身体に効いているのかどうか実感が湧かない。やはり目元が重くなり、見えなっている事を気にしないようにしていること自体にはっとし […]

同時多発ならぬ同時多視

元来出来事は多様な側面を内在しているものだが、伝達の仕方は一人称の語りに依ることで片付けられていた。アレハンドロ=ゴンサレス・イニャリトゥのアモーレス・ペロスは、2001年の911同時多発テロよりも2年以上先駆けで脚本化されており、川上弘美の「どこから行っても遠い町」が2008年に刊行されたことは、なんら不思議でないし、こちらも一枚の静止画像の成立を巡る断片としての断章(レイク)が、同時多視という […]

スノボ

月末から2月頭にかけて友人達と斑尾にボードに行くと気軽に言う長女に、お前できないじゃないかと、実家から車で20分かからない飯綱リゾートのスクールで初心コースを二日続けて受講させることにして、こちらは送迎の隙間に撮影をしながらお供をする。 幼い頃はスキーで急な斜面を平気な顔で滑り降りたこともあったが、ウインタースポーツとは無縁の時間が長く挟まり、すっかり雪に対する初心者となった長女は、尻から何度も転 […]

Perfume

武道館ライブ Perfume official 白濁した狼達の喰いいるような眼差しで、彼女達は、母性を育てている。これは、この国の巫女の系譜に繋がる。 この他者性から育まれる母性は、もしかすると惑星の救済に繋がる可能性がある。