白濁した狼達の喰いいるような眼差しで、彼女達は、母性を育てている。これは、この国の巫女の系譜に繋がる。
この他者性から育まれる母性は、もしかすると惑星の救済に繋がる可能性がある。
ようやく雪景色となった朝早く、友達と映画に行く約束のある娘を駅迄見送り、新幹線に乗せると、がら空きで、まだ正月の二日だから当たり前かと、並ばずに済んだ娘と喜んだのはいいけれど、起きた時から体調がすぐれず、身体の関節が軋み熱があるようで、気管支のあたりにも嫌な痛みがあった。娘は大丈夫そうなのでほっとしたが、これは寝なければいけないと部屋を暖めて横になる。
夕方というより、夜半までどっぷり寝ていた。
takenouchi から電話があり、こちらの具合を説明しても、とにかく伺うというので、ikedaをピックアップしてこいと頼むと、深夜手前に訪れたのだった。