010609.jpg

月末から2月頭にかけて友人達と斑尾にボードに行くと気軽に言う長女に、お前できないじゃないかと、実家から車で20分かからない飯綱リゾートのスクールで初心コースを二日続けて受講させることにして、こちらは送迎の隙間に撮影をしながらお供をする。
幼い頃はスキーで急な斜面を平気な顔で滑り降りたこともあったが、ウインタースポーツとは無縁の時間が長く挟まり、すっかり雪に対する初心者となった長女は、尻から何度も転び、二日目には尾てい骨が皮膚を裂けて出てくるぞと脅かした言葉に頷いていた。仮に何の準備もしないままゲレンデにキョトンと立ち、知らぬうちにボードを抱えてリフトに乗れば、恐ろしい時間しか待っていない。二日間のスクール受講で滑れる筈はないが、見た目と体感との差異は認識できただろう。まさか、親が知らぬ顔で、死の淵へ送り出すことはできない。時間があればもう少し滑りなさいと諭して、東京へ戻る長女を駅迄送り、こちらも体調を崩してから二日続けて歩き回ったせいで疲労し、そのまま実家へ戻って倒れるようにベッドに潜り込んでいた。

深夜、脹脛が痙攣して飛び起き、あまりに寒いので湯槽に飛び込み足を揉み解しながら、相対的な数は一時よりもかなり減った感のあるボーダー達のゲレンデを滑り降りる姿が浮かび、こちらもスノボ素人のまま数年が経過してしまっていると、ゲレンデに立つ自分を想像していた。子供の頃のように通いつめれば身体が覚えることはわかっているが、時間も環境も揃っていない。だがしかし、近い将来、こちらの祈りが形になればきっと爽快に滑り降りるだろうと決めて、湯槽から出た。


仮に転移が認められ、存在が確認されれば除去しなければいけない癌細胞をスキャンするCT検査(造影剤投与)を母親が行った。癌細胞除去手術の際、付近のリンパ系を残したため、リンパ系からの転移が心配されている。早朝より大量の水を飲み、食事をせずに緊張して検査診察したが、結果は腹部臓器などにも転移は認められず、大いに腹を減らした母親に誘われてランチには回転寿しにて緊張を解いた。次回は、6月に行うとのこと。父親とふたりでほっとする。ただし、糖尿の気配が数値に現れていると、別の診察で医師より指摘されており、幾分糖分を控えめにすることが母親には、辛いようだ。検査診察をおこなった長野東病院は非常に混雑しており、医療インフラの拡充が叫ばれる昨今を実感する。

ーCTによる被曝線量は各種放射線検査のうちで、やや多い方に属する。被曝量は検査部位や検査方法、機器の性能や設定によって異なり、たとえばダイナミックCTの場合には1回のみのスキャンと比較して被曝が増える。検査によっては1回で数十mSv – 100mSvを超えるX線被曝を受けることもある。ただし血管撮影をはじめとするX線透視下に行う各種手技(IVR)に比較すればCTの被曝量は総じて少なく、また放射線治療目的で使用される線量と比較すると、数十 – 数百分の1にとどまる。従って一般的に、放射線による健康被害のうち、確定的影響(ある閾値を超えれば誰にでも起き、逆にある閾値未満では決して起こらない影響)とされる急性期の放射線障害がCTで起こる可能性は皆無であり、考える必要はまずない(つまり白血球減少・脱毛・吐き気、あるいは大量被曝による死亡などが即座 – 数週間のうちに起こる可能性はない)。CTで問題となるのは、数か月 – 数十年後に初めて顕在化してくる悪性腫瘍のリスクの増加、あるいは子孫への遺伝的影響である。これらは確率的影響と呼ばれ、どんなに少量の被曝であってもリスクはゼロにはならず、少量の被曝なりに少量のリスクが存在するものと仮定されている(直線しきい値無し仮説。疫学的証明があるというよりは、安全のためにそのようなモデルが「想定」されている)。従って放射線検査は必要最小限のみ行い無駄な被曝をしないようとどめることが原則である。ーwikiより抜粋(メモとして)