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振省配置

振省配置

冷蔵庫の上の枝という配置。
展開冬空

展開冬空

設計図が耽美的であるのは実現という彼方を示すから。
星上風雪

星上風雪

あまりに旨かったことを疑って更にふたつ買ったあけぼの製限定生産品「北海道産 味付けわた入り いか」缶詰を肴に酒を呑み、やはり旨いので、もう少し買い占めようか。
聲言貌想戒坦

聲言貌想戒坦

構築頓挫の姿の中に憑依が潜む光景を割と長い時間くよくよと浮かばせて転がすばかりはよかった。その過程そのものが他と連動同期することを楽しむような気配も許した。
草木憑依ノ彩

草木憑依ノ彩

Besessenheit、spirit possessionの学術用語の訳語として1941年に秋葉降「朝鮮巫俗の現地研究」にはじめて使われ、一般化したのは戦後だろうと池上良正(1949~)が指摘している「憑依」を巡る詩文のようなものにとりかかる。/ 小松和彦(1947~)「憑霊信仰論」
遠聲聴湯気

遠聲聴湯気

遠い人の懸念の聲を聴くような受け身で湯船の中長い間言葉を辿る。
肺内澄大気

肺内澄大気

思いがけない小さな嬉しさを転がしてウイスキーを呑み早々に寝付き目覚めた早朝の軀の内側に染み込む初雪の大気に至福を感じる。
弱心素材赦

弱心素材赦

 紆余曲折があり計画が都度頓挫しながらもようやく。
近見省無駄

近見省無駄

女性の感応的な判断の実現に舌を巻きつつどこか思弁の残滓が仕立てと行為に垂れるこちらの計画を再々度見直し無駄を切り捨てることにした。
慌眠夢明後日

慌眠夢明後日

 出歩き人と交錯した日を過ごした騒々しさはまだ流れ落ちないが、世は連休の行楽の息災なのか、その余波など何も感じない森の中で、想像力の波が果てもないので、目が淋しく疲弊するまで机の仕事を続け、湯舟で眠りを誘いベッドの夢の向こうにある明後日を思でもなく浮かべた。
想移動位相置

想移動位相置

入り口の手摺に置いたままだったナナカマドの鉢を室内へ移動し荒ぶれた枝を凧糸で縛る。
深広共色彩

深広共色彩

腸に夢中な子供部屋のような散乱を極める松田朕佳のスタジオの隣のスペースでの撤去を暫し待つことにして、撤収で疲弊した人間たちで、ワインを我慢しママゴトセットの紅茶をいただきつつ談笑する。