山野楽器でAcross the Universeがはいったビートルスのスコアを購入。
きょう36℃だって。銀座で待ち合わせたハルボウの第一声。まだ六月だってのに。原宿で買ったおニューのアーミージャケットがなかなかよい次女と、8丁目で開催されている二ノ宮女史のグループ展へ行き、10月の軽井沢トポスの進行スケジュール計画を手渡す。説明しながら、他人事ではないスケジュールのタイトさにあらためてヤベエなと思ったが黙っていた。

小布施のまちとしょテラソ花井館長に企画書を送った件も伝え、今朝方jinにも電話で話したと加えて、え〜とこちらの勝手な企画進行にどうしよう場所を見ていないと困惑されるが、彼女ならさらりと突き抜けるとこちらは楽観する。娘らもつくりたいと乗り気の21gトポスパッケージ(kur2コンディション)の試作から同時に絡んでもらうことを確認。
テラコッタ展と題された6名のグループ展は、一度焼いただけの素焼きの土への、手触りへの距離が親密に感じられるベーシックな手法の作品が並べられ、以前感じていた、作家(二ノ宮女史)の頭部塑像が今回は特に誰かに似た表情だと考えながら、帰り道、あっと声をだして、ハルボウが友だちに似ていると言ったけれども大原美術館で見上げた松本竣介だと憶い出した。

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