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はじめは佐渡に渡る計画を立てた。カーフェリーが思いのほか金がかかる(2人の旅客運賃を加え往復約¥50,000)ので今回は断念。妙高あたりで濃霧の中、雨が降り出した。高速を柿崎で降り、海岸線を柏崎刈羽原発へと目指す。道端の電柱があらぬ方向へ傾いて続く街並の、被災の面影を濃く残す光景に、口を開けたまま撮影を忘れて、酷いなと車を走らせていた。海沿いの脇道に折れて車を止めると、目の前の家屋が潰れたまま放置されている。
社員や工事車両のゲートへ間違って侵入し、Uータンを促され、TEPCOセンターへ駐車し、受付で見学を申し出ると、即座に専用の車を手配してもらい、運転手の丁寧な説明を受けながら施設内を低速で移動する車内にて案内していただく。昨今のテロ防止策で撮影箇所が限定される旨を言い渡され、高台でのみの撮影となった。望遠はやめてほしいと言われたが、gentaも私も望遠が取り付けてあり、頷きながらシャッターを押していた。昨年の地震による火災事故以降操業を停止し、点検と修復作業中の施設は、1号機から7号機まである。7000人ほどが勤める巨大施設だが、建設計画で想定した地震を、前回は遥かに超えたものだった。放射能廃棄物の処理等を尋ねると、どうやらあら探しのメディア関係者と思ったのか、殊の外運転手件ガイドの男の説明が詳細に渡り、語尾に自らの組織の正当性を説く弁明めいた名残が尾を引いていた。
サービスホール1Fにある喫茶で朝食を摂り、展示を眺めてから、車で北上を再開。海端の風雨をあびて草臥れた建物の寺泊水族博物館に入るが得るものなし。
みなと公園にて一服し、被災復興作業中の迂回路などを通り、出雲崎海遊広場にて再び休憩後、弥彦へ向かう。海岸沿いから内陸へ向かうと、広大な稲田が広がり豊かな新潟の本質が色彩に顕われている。これこそ善光寺門前町の線的構築の対局を成す、土地を面的に利用するその象徴のひとつだろう。
弥彦神社の駐車場に車を置き、まずは参拝よりもロープウェイ乗り場に向かった。夏休みにはいったシーズンではあるが、盆前なので観光客も数えることができる程度だったのが幸い。弥彦山頂にて海側には佐渡が朧に視認でき、内陸側は人口80万の新潟市と越後平野が眼下に広がる。ロープウェイのガイドの若い女性は、なるほどコンパニオンとして花を添えている。
新潟市に入ってしまうと泊まりになるので、三条燕インターチェンジから高速で戻ることにしたが、入り口を見落として通り過ぎてしまい、8号線をそのまま進んで昼飯を摂る店を探すがない。時間をかけて長岡ジャンクションから高速に入り、米山サービスエリアにてようやくランチ。流石海沿いのレストランで、私は、鯛の炊き込みご飯、鮭のつみれ汁、ライスペーパー砧巻き、豆乳豆腐、ザザエ木の芽和え、幻魚の昆布巻き、季節の香の物、紅玉ゼリーのヨーグルト寄せが並んだ、「越の潮風」を注文。gentaは、海鮮の刺身が乗った「荒海丼」を注文。午後3時のランチとなったが、ようやく補給完了。
上信越自動車に入り再び妙高の手前で霧が濃くなり雨に降られたが、gentaが野尻湖に寄ってみましょうと言うので、黒姫で降り湖畔を巡る。濃霧の別荘地はシーズンでセカンドライフを満喫する外国人が夕暮れを楽しんでいた。
長野市に入る手前で、ikedaに電話し夜皆で一杯やろうと誘う。疲労感を抱えつつ、ikeda,genta,aoki,ruiらと呑み上げ、その後は、シネマシステムでサッカートーナメント。わたしのカメルーンチームは、ruiのブラジルには辛くも勝利したが、gentaのトーゴに4対1であっさり破れる。


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DVD
ROMANZO CRIMINALE(2005) / Michele Placido(1946~)
Harsh Times (2005) / David Ayer(1968-)
books
Der Schwarm / Frank Schätzing(1957~)
Lost Echoes / Joe R. Lansdale(1951~)

50mm F1.4 EX DG HSM / シグマ VS キヤノン 標準レンズ4本勝負
交換レンズ実写ギャラリー
自身の撮影のスタンスとしては、EF50mm F1.8IIでも充分なのだが、もう一歩歩み寄りたい気持をEF50mm F1.2 USM Lに向けたが価格を考え、50mm F1.4 EX DG HSMのコストパフォーマンスを選択。キャノンの解放周辺光量落ちも気になっていることが決定を後押し。