L1008051

 「多様契約と窓」の制作をはじめる。

 一寸先がみえないという創作の醍醐味を抱きよせて、静止画像の前に併置するつもりのオブジェクトの試作は、ここ数ヶ月の大股の歩みを近視眼的に検証するような手付きとなった。マケットやらジオラマのようでもあり、彫刻性と絵画性と建築性を呼び込むような自在な戯れを許して、静止画像(窓)を更に切り詰めて選ぶことになる。

 採集物への注視をそのまま形にする極めて単純明快なスケッチでも遊ぶメソドに、どうだろう、持続的な愉しみが固有系をつきぬけて生じだろうか。