ほぼ50日過ぎて地震の片付けに手が届くようになり、年末には間に合わなかったが新年も明けて10日経ち、ようやく徐々に環境が片付きはじめた。片付けの合間の風呂の中でも寝転んでも考え込んだ風に頭も髭も剃らず過ごしていた。
空間に対応する広角レンズの画像ばかりを整理していた流れがあって、標準レンズで歩くことを再開すると、自分の視線との近似値に再び驚いて感じ入っていたことがあり、白い紙に鉛筆を転がしたことが鮮明な出来事として蘇ったのかもしれない。
流行歌の「それはそれでぼくは生き急ぐな」というフレーズが残りそのループの中、鈍重にのったりと、これまで通り幾らでも検証と推敲を繰り返す、辿り着いている、慣れ親しんだやり方で、ゆったりと今を生きようと。