時間論と場所論で云うたった一回の一度の「此処」という静止地点・静止画像のユニークからはじまることもある。
累々と目の前に展開する「此処」の探索は連結や関係を離れいよいよ結晶化する。とその結晶の脇から蠢くものがあった。
執拗さが足りないと反省した1.4/35mmのテストは思いがけない結果を示しこれが「此処」を導いたといえる。こんな時期は人気スポットも人が居るはずがないと睨んで昼過ぎにバードラインから宝光社中社奥社へ車を走らせその先の牧場を周り信濃町に出て戻る小一時間が齎した「言葉の黒土」は、その後の現像で醗酵しはじめたようだ。