楕円(沼)に辿り着くことができないかもしれないとひとつ諦めた系をそれでも伸ばして組立て(積木)のジレンマも解けた性癖に促され片付けをしながら散らかし研きながら焚火で余計を焼いたりもして年の瀬の零下に悴んだ両手を擦り合わせる。想像力の行方を上下左右に広げたままの頭で湯槽の中朧な果てに視線を凝らそうとするが広がったものを纏めるような眼差しは容赦なく水に流すのだった。