叔父の冬の終わりの手術は腹腔鏡下手術でなく腹を開いたものだったので術後は疲弊感が漂うものだった。
一ヶ月半ほど多忙を理由に経過詳細を長姉である母親に幾度か聴くのみだったがようやく山々では山桜満開良日となった日曜に伺うと村祭りの最中で役所があってでていたと頗る血色のさわやかな表情で元気なのでほっとして嬉しくなる。
あとは明彦とお前だけだぞと煙草をすっきりやめたようで、こちらは追いつめられたが先刻室内での喫煙を車内禁煙と同じに戒め本数は激減していることをまだ話すわけにはいかない。叔母特製の野蒜の味噌炒めとギョウジャニンニクをたっぷり頂き愛犬のエルの散歩にでかけたが途中でどうしても戻ると足を踏ん張り梃でも動かない。どうやら散歩よりゴロゴロと遊んでほしかったらしい。
抗癌剤治療を継続し月に一度の検査を継続するとのことで、術後8年まだ元気である姉の母親を倣うなら大丈夫とこちらは勝手に思うことにした。叔父は禁煙後甘いものが好きになったというので今度は土産にと。皆に幸あれ。