4時28分が日の出だったので、合わせて千曲川に向かったが雲は厚かった。梅雨で雨を吸い込んだ河川敷にタイヤがめり込み、泥にまみれてスタックするので遊ぶのはやめて舗装の道まで戻ってバイクを置き、同じ路を歩いて戻り、久しぶりの朝の川面を前にして、草木のように風に揺られた。

この言い難い空間の測りようのない「散乱」の見事さということを、観念では考えていたが、ちょうどぶらさげた ULTRON は、一度だけF5.6に絞ったが、いや違うと、ほとんど解放と、ひとつ絞ったきりで済ませた。
「散乱」は、レンズを水平に向けると難しい。やや角度をつけて下向きがよいとこれも考えていたが、40mmだったので、この「やや」が、どれほどか混乱する。ただし、光のほとばしりはじめるこの日の出のそれも曇りがちの河原ということが、蒙昧な観念を切り裂く鋭い地点へサジェストするので、タイヤにべっとりこびりついた泥を最初は迂回した大きな水たまりをゆっくり蛇行して水洗いして走れば肌寒い道を戻って画像を調べると、なるほどこれでいい。よき結果へ知らぬうちに辿り着いたラッキーな感覚を喜ぶ。
水たまりでは泥は落としきれていなかったので、朝食の後、休日のお父さんのような腰つきで、バイクの水洗いをする。

里奈から神林氏主催のヌードモデル(若くて奇麗な女性だったとのこと)クロッキー会参加の感想がメールで送られて、本人もおもしろがっているようでよろしい。ものをみて描くという行為は、TVなどと比べれば、余程世界を理解する実直な手段だから、つづけなさいと返信する。上手に描けることは問題ではなく、みつめてそれを手元に落とし描くことの持続が価値を持ち、時に人格をも形成する。あたしもいこかな。

…and Then We Saw Land / Tunng CD