母親の癌組織削除手術は、手術ミスにより、再手術し、春の再々手術までの間、ストーマの使用となったが、癌組織削除手術後の、転移可能性に対する追加処理として、2/1より再度入院し、10日間ほど、化学療法による治療を行う。目にみえる範囲での転移は確認できなかったが、リンパ系などに組織が流れ、着床している可能性は消えていないので、療法としては、正攻法の処置であるらしい。癌組織を殺すのだから、生体を殺す威力がなければ意味がないので、当然、生身に堪えるものであるから、老齢の母親には辛いだろうが、堪えてもらいたいと祈るしか、こちらにはできない。
とかく我々は最善の選択をする云うけれども、その選択が正しいかどうかは別の問題。
長女が俳句コンクールで優秀賞を受賞する。
「蓮の池 響くは古い ししおどし」
受験対策に日々奮闘する姿を眺めて、自身の遠き過去を憶い出そうとするが、既に淡くなりかけていた。