12/28
ハリー・ポッター(アズカバンの囚人)、Passion、Knock Arounds Guys、トムとジェリー(魔法の指輪)。
一日かかって、実家の日本間の障子の張り替えをする。病院の母親からの指令。父親がメリケンコで貼れとロールの障子紙を渡される。霧吹きで古いものを剥がし、奇麗に枠を整えるのに思いのほか時間がかかる。
夕方、次女を連れて平安堂書店にてレンタル。雪が舞う中、指先の冷たい次女の手袋を買うためにユニクロまで歩く。途中ラオックスで年賀用の光沢はがき購入。一日仕事に付き合った次女がお腹がペコペコというので、近くのファミレスにて、彼女はエビドリアを所望。こちらはビールとピザにて食事を採る。
実家に戻り、東京で受験勉強の長女とファックスでやりとりする。長女より、長野は寒いので、妹を外にあまり連れ出さないようにと指令が下る。
昨日の、母親の再手術は午前10時より午後5時まで7時間かかった。執刀医の説明時に、妹からあまり睨みつけるなと諭された。こちらは、家族のこともあり黙りつづけることに決めた。麻酔から覚めた母親に声をかけ、父親と妹を残して、義弟と姪たちと次女で夕食にでる。
結局、関係担当外科医が並んで、頭を下げ謝罪したことを義弟より聞き、こちらが怒鳴っても今後のことに何もプラスされないので、正確な事実の認識と記録に徹することに決めた。
ファミレスから戻ると、父親が病院から疲弊した表情で戻っており、次女と年賀状の作成と宛名書きをはじめる。
独りで宛名書きに取り組めたのが深夜であったので、朝5時までせっせと年賀状をつくる。昼前まで寝ていたのを次女に起こしてもらう。父親と入れ替えで、母親の見舞いにいくと、ようやく集中治療室からホテルのような個室に移動しており、次女とも長く話すほど恢復していて胸を撫で下ろす。修復は完全ではなく、一時的に大腸を肋骨のしたから外へ出し、所謂人工肛門を取り付け、今回の修復部が治り次第再び大腸と肛門の縫合手術を行わなわなければいけない。とんだ遠回りだが、この際ゆっくり養生すればいい。広い窓からは東側の志賀高原までが見渡せる展望で、なにもかも全て揃っている部屋だから、こちらが見舞いに託つけて書斎代わりにしたいほど。術後の経過はよろしいようだが、まだカラダにはいくつもの管が繋がり痛々しい。そもそも頑丈なカラダではあるのだろう、本来的な母親のカラダの強さに、家族で感心する。
ポストに次女と私の年賀状を投函して、冬休みの宿題を始めた次女を時々伺いながら、母親から頼まれたキッチンの厄介な部分の掃除をする。交代で父親は再び病院へ。夕食の用意をして、用事で預かった姪たちと一緒に煮込みウドンの食事。
The Passionを返却し、Crimson River 2を皆が寝静まってから観る。
メイキングが面白い。有能なエキスパートがそれぞれ非常にプラグマチックなコラボレートを構築している制作側のスマートな若さに感心。娯楽大作をこうした若手に任せて、湯水のような予算を自由に使わせるフランスの懐の深さが、環境の成熟を感じさせた。ほとんど30代だろうが、制作のコメントが非常に普遍的な眼差しに貫かれていた。脚本(リュック.ベッソン)はどうということはないが、構築手法が興味深い。
東京から持参した書籍は、柄谷行人「歴史と反復」一冊だったので、じっくり読もうと時間ができた時に手を伸ばすのだが、これが抜群に面白い。
裾のすり切れてきたパンツを姪に指摘され、病院などに頻繁に通うし、家族の手前もあり、ユニクロで3000円ほどの同じパンツを購入。帰宅後、ジャケットの背中に鍵形の破れを発見。残念。
12/29
姪たちと次女との約束を守るため、午後からMウエーブへスケートに連れていく。外側のコースは2時より練習の貸し切りとなり、中央のリンクで滑らせる。続けてこれも約束したトイザラスのあるヤングファラオへ回り、トイストーリー2ファミリーポンジャンを購入。その後ボーリングを1ゲームするが、次女には6号のボールも重すぎたようで、彼女ひとりオカンムリ。夕方そのまま母親の病院へと車を走らせ、孫たちの顔をみせる。母親は、すでに歩行訓練をはじめていたが、このところの強行が祟って腰に痛みを訴えた。
ふた家族の夕食を請け負って、モツ鍋などつくる。食事ができるまで祖父を交えて、次女と姪たちは早速ポンジャンで遊ぶ。
義弟の仕事も仕舞った妹家族は、一足遅く冬休みの計画を立てると早々に帰る。1日中遊び過ぎた次女は、しまったと呟いて宿題のドリルをはじめる。
こちらは、夕食の片づけをしてから、静かな炬燵で次女の宿題を眺めながら「歴史と反復」を読む。
12/30
次女の鼻血で起きる。枕元に大きな血痕が染み渡っており、手首を赤く汚した次女が止まらないというので、仰向けに寝かせ止血させ、汚れたものを洗濯機に放り込む。洗面所までつづく血痕を拭く。部屋が乾燥しているためか。
父親と次女と車で母親の見舞い。母親は元気そうで、饒舌だった。点滴などの器具を引いて、ラウンジまで歩くので驚く。だが、やはり腹部の痛みを訴えてすぐにベットに戻る。カラダを自然に庇って妙な姿勢を余儀なくされるのだろう、腰痛を訴える。妹家族の見舞いと交代。
平安堂書店に寄って、次女は浦安鉄筋家族2巻と、ゲームボーイカラーのゲームソフト(ハテナの大冒険:CAPCON)を購入。次女はこれははずれと切り捨てる。
American HIstory X、MONAーモナ、Humanite、Collateral Damage、To End of All Wars、年末年始にかけて観るためにレンタル。疲労あり。
12/31
昨夜は次女が姪たちの部屋で泊まることを許されて、こちらは朝までゆっくり映画を観ることができた。起きると大雪で慌てて雪かきをする。母親の見舞いから帰った父親は、車をガードレールにぶつけちまったと雪のせいにした。日本間の掃除を頼まれていたので、雪の吹き込むのをそのままにして、徹底的に片付けて帚で掃き、雑巾で磨き、余計なものを引き出しや棚に仕舞ったのが父親の日常を不安定にさせるのだろう、ここにあったのをどこへやったと怒鳴られる。歩いて買いものに出かけ、何度も足を雪に滑らせる。
夕方、両親の金沢の知人というより近しい友人から新鮮な鰤が一匹届いたので、切り分け、父親は雪の中歩いて30分ほどの義姉(伯母)に届ける。こちらは、夕食と新年の食卓のために、すべて切り身にしてラップする。一体一匹幾らするのか新鮮に脂が乗っているカマを早速焼くことにする。近所の方からいただいたかなり本格的な手打ち蕎麦を茹で、鰤と大根を煮込んだものを夕食とする。金粉入りの日本酒を二人で呑むが、熱燗にしたら金はどうなる?とふたりで首を傾げる。妹一家が義弟の実家にて年越しをするので、次女はこちらへ戻り、夕食後は、3人でポンジャンをする。風呂に入った父親がシャワーが出ないと裸でキッチンに現れる。どうやら凍結防止が一本足りない施工だったようで、この年末には無理だろうがと、風呂を自動に施行した会社にファックスを送って、今夜は風呂はだめと諦めて自分の寝室へ。疲労もあるのだろう。結局、こちらが午前零時すぎまで、次女とふたりだけのポンジャンに付き合って、風呂になんとか入ろうと、湯を抜き洗ってから自動で風呂給湯のボタンを押すと、勢いよく湯が出るのでほっとして次女と風呂にはいる。だが、やはりシャワーだけ凍り付いているらしい。次女を寝かせつけてから、American History Xを観てから、途中洗面所に立つと、外が雪明かりで明るく見えた。朝はマイナス度まで下がるらしい。これから「歴史と反復」を読みながら就寝。