Harada,Tanaamiを誘って、妙な地形の神泉の松濤美術館に行く。疲労が手伝ったか方位を失って道に迷う。とても廉価だが、しっかりとしたつくりのカタログを、これは迷わずに購入(2800円)。安井仲治(1903=1942)展は、思った以上によかった。特に初期の頃のものは、アンダーなプリントが、銅版画やタブローのようなテクスチャーを醸す。個人的には、1927ー28「雨もよひ」「路傍閑語」「或る船員の像」、小野君を想起する1935年頃の静物などに惹かれる。外の影響を受けたものや、実験的なものは、恣意が残って絵画的な操作が突出しているが、だがこれも真摯な実験と受け止め、この国の写真の父と頷いた。帰宅後カタログの肖像ばかりを眺め直す。美術館の帰り、新宿の横町で軽くビールを飲み、ギャンブラーtanaamiと別れ、haradaとmap cameraに立ち寄り、こちらはmamiya7と150mmの状態と価格など確認。Haradaにはマニュアル一眼レフとして、マニュアルのNikon FM3Aなど薦めると、別の欲望が頭を擡げ、85mmの明るいレンズをつけたフィルムAF一眼レフが欲しくなる。取りあえずCanon EOS3などをチェック。
Nikon,Canon,Pentax,KonikaMinolta,Contaxなどサイトを巡ってみて、結局現行のマニュアルの一眼レフでは、Nikon FM3Aしかないじゃないかとわかり、Haradaに薦めたけれども、Canon Eos3なんかより、俄然欲しくなる。レンズも、Ai Nikkor 85mm F1.4Sか、Ai Nikkor 105mm F1.8Sがよさそう。渋くてよい。中古を探せばいろいろあるけれどもまあ、気分の記録として残しておく。Nikonのサイトは、非常によくできている。Pentax LX、Contax S2など、中古をみれば同価格帯であるがね。