nolde04.jpg庭園美術館で行われているエミール・ノルデ展が今日までであったと知って、午後下の娘を連れてでかける。駅構内などに貼られていた「黄色と緑による女の肖像」(1930年)のポスターに以前から惹かれていた。昨日の影響で、絵画の健やかさを取り戻したい気分もあった。斜めの裸体という奔放なストロークが無理なく残るエッチングと、1907年の赤い女という左の瞳のリアリティーが輝く水彩が残った。最終日であることと、よく晴れていたことも重なったからだろう、美術館は混雑しており、今日を選んだ失敗を噛み締める。ノルデのナチス抑圧以降の作品よりも、1900年初頭の中年期の成熟を迎えた頃のものが潔さと瑞々しさに溢れている。厚手の紙に広がった水彩はタブローのように堅牢で鮮やかだった。
帰宅途中キャシャーンを借りたが、眺めながら寝入ってしまう。劣悪で作品になっていない。俳優が可哀相。