青木淳氏が設計の、銀座LOUIS VUITTON JAPANの9/3リニューアルオープンした建築は、火災や地震などが仮に起きたら、あっと驚くような非常用ギミックが隠されているのではないかと思いたい形態をしている。粉石を固めた透過性の人造石が使用されて、昼と夜では、全く趣が異なる。こうした素材自体がライトインフォメーションとなる建造物で溢れる街を、近未来に描くと楽しいが、人造という所がひっかかった。十分考慮して、製品化させ、例えば地球に優しい圧縮接着するにせよ、これまでのプラスチックやビニール、ポリやウレタンの時間が経過すればするほど濁りを増す、どうしようもない汚さを完全に排除できるのだろうか? 15年前になるか、FRPで人造の石で囲った結婚式場だったと記憶しているが、いかさま庭園を構築する仕事をしたことがあり、アルバイトのようなものだったが、制作しながらひどく気分が悪い記憶がまだ鮮明に残っている。トラウマになっているのかもしれぬ。ディズニーランドも裏側はそういうFRPやウレタンのハリボテだからなあ。
これが、きっかっけで、ヴィトゲンシュタインの建築を手にとって読みはじめた。
今日も雨かしら。涼しくてよいけれども。