20日過ぎから、確かにスケジュールが立て込んでいたが、今週の頭まではページを捲るように労せず凌いでいた。
月曜日の夜中に突然嘔吐し、カラダ全体に痛みが広がり、それが風邪の時の関節に及ぶものと酷似していた。その時は妙な季節に不摂生がカラダの弱みにつけこんだと熱や咳を待つ風だったが、痛みだけであったので、理由を求めるような重い瞼を逆に引きずって、朝まで眠ることができなかった。
日曜には広いプールでカラダを伸ばし、昼間の二時間は透き通った水中を健やかな気分で眺めて泳いでいた。夜は家族での宴会に外へ出て、土曜から二日続けた酒も旨かった。
休館日の月曜を挟んで、火曜日も同じアクアウイングへ出かけたが、朝から痛みと同時に飯が喰えなくなり、結局様々な薬を服用し、動かないカラダに一度諦めていたが、風邪でないなら、次女のクロールの特訓の予定を変更することもないと、むしろ水中で回復を待つ気持ちが勝っていた。栄養補給薬の錠剤を腹に流し込んだ青い顔が夕方にはぶり返し、その夜は、家族の夕食を眺めることしかできなかったが、山荘にキャンプに行っている姪が事故で眼を怪我をする突然の報告に皆が驚き、父親の眼科医も現場から運ばれる娘の診察へと走るなど、慌しい時間が意識を外へ向かわせて、自分の身など忘れたが、鈍い痛みが背中に集まり戻った深夜から朝方まで、端末に向かう仕事がそれに慣れるような気分を作った。
結局、朝から昼まで仕事を放棄して眠り込み、それが良かった。ようやく短い夏休みの始まった怪我をした姪の姉と次女を連れて午後からまたプールへ出かけ、子供たちのいつの間にか逞しく遠泳を続ける姿に驚きながら、こちらの痛みの和らいだことを自覚できた。
一日に摂る睡眠が休息を与えてくれるのは確かだが、本質的なそれではない。大丈夫だという根拠の無い惰性が、知らぬうちにカラダと精神を痛めつけ蓄積する。
南伊豆の鮮明な色彩の魚の泳ぐ磯は美しいが、たった30時間の滞在に往復10時間以上かけることは馬鹿らしい。今後旅を考えるならば、てんこ盛りのスケジュールはやめて、ゆったりとしたシンプルな計画が必要。人間的であること。
姪や次女の夏休みにと、学校の怪談3,4、パールハーバー、と気怠さの中で観ていた。
安全策をとり、木曜日もプール程度にする予定。Genta,Ikedaらと土曜日に話した撮影は、今回はキャンセル。ということでよろしく。長野で設置したオリジナルPC/Winからテストを兼ねた送信。