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休日(土)出勤だった仕事帰りのgarioと、勝どきで待ち合わせ、晴海トリトンのいやし家にてワインと料理を食す。互いに最近多忙だったので、深酒はせずにgarioはオフィスでカウチ寝。こちらも深夜には瞼が閉じ、素直に眠り朝早く起きたので、健やかな休日を迎える。gentaに渡すロードレーサーのタイヤに空気を入れたので、garioとチャリ2台で、晴海トリトンへサイクリング。ロードレーサー初体験のgarioはギアチェンジすらわからなかったらしい。途中でTOKYOBIKE(650-23C)と乗り換えると、車輪の大きさでこれほど初速体感が違うのかと実感する。朝宅配されたCGCカメラビデオアダプター+TG1をチャリに装着して撮影テストするが、振動をまともに受け且つハンドルがぶれる。
トリトンの運河沿いに出店が並びお祭りムードで驚く。セガフレード・ザネッティ・エスプレッソにて軽い朝食を済ませてから、バイシクルセオにてチャリパーツを眺めると、バーエンドバーがあったので、適当なものを購入。ラオックスでDVD-Rを購入しようと思ったら閉店していた。
オフィスに戻り、チャリのハンドルグリップをカッターで切り取り、バーエンドバーを装着。GITZO G1340が届いていたので、manfrotto 804RC2をつけてオフィス近所の埠頭にてロケハンテスト。5D+85mmで行う。ファインダーを視線の高さにシビアに固定でき、加えて腰を曲げずにファインダーに集中できるので非常によろしい。G1340は考えていたよりも軽く使い易い。午後から晴れた休日の埠頭では釣り人と散策のカップルなどがぽつぽつといて良い景色が広がっていた。F828を貸して撮影に付き合ったgarioは、EOS 40Dが欲しいとのこと。買えばと薦める。こちらは200mmが欲しいのよと言うと、それじゃパパラッチじぇないっすかと突っ込まれ、そんなストーカー的覗き趣味はないが、望遠を構える格好は確かにそう見える。オフィスに戻り、撮影画像を確認しつつ、海上のヨットのデッキで寛ぐ人々の克明な姿の描写を眺めて、カメラ恐ろしと、garioは一眼レフの必要性を痛感したようだ。40Dを調べると以外に安い。
深夜、帰り道に銀座のアップルでMacBook買ってしまいましたとgarioから嬉しそうに電話があり、後は、チャリと一眼レフデジカメだなと釘を刺す。今度は是非、gentaも誘ってチャリで汐留から大井埠頭あたりをロケハンサイクリングをしよか。だが、チャリでG1340は無理か。gentaがロードレーサーを受け取りに来てくれる迄、オフィスにチャリ2台は、ゲキセマシ。


地下鉄にてロベルト・ムージル / 古井由吉を捲る。

もしも人が世界を世界の眼で見るよりも先に、まともに見て取ったとしたなら、世界は意味もない個々の細部へ分解して、それらの断片はそれぞれ互いから切り離され、孤立を哀しみながら、夜空の星のように散ることになる。

これは非現実化の論理の展開の中に位置を占めるものであるが、最後のくだりはすでに抒情詩的な、おそらく無意味な個々のひとつにすぎぬであろう自分の貴重な体験の哀しさの表現になっている。論理性が人間の現実を容赦なく分解して、そこに生じた精神性の極端で、抒情性が形のない内奥の体験を訴えている。
ー出来事と非現実姓 / より抜粋

会議の席で、話に促され、ふと国吉康雄とフェルメールが重なって浮かび、こちらを絶えず捉えているのは、「状況」に近い空間まるごとであると、再確認する。徹底した細部が気になって仕方がないというわけだ。

¥1500のリアフェンダー(泥よけ)が届いていたので、チャリに装着。gentaより、仕事が深夜まで押したとのメルがあったことを、朝方に気づく。更新業務など行ってから、倒れるように眠る。