白い季節の中巡らせた仕組みの具体化をまず率先してその行方を確かめる必要があり、奔放な緩さも許して進めると、自らに跳ね返る数々がある。記憶の陽炎とも云える断片的な痕跡が、各々傾向に別れた物語を形作るようであり、今更に固有な自己を言及しているような表象となって顕われる。近視眼的な掌のスケールでの意識の投影は、併行して行っている別スケール、別次元展開にも影響を与え、尺度の強弱の混在へ向うことになる。

 「地」 地(場所)を身体化する状況の自明を根拠として、地域の特異素材(収集・観測)を意識に通過させる。

 「木炭粒子」 パーティクルの併置という30年に渡る自らの関心文脈を、検証的に継続反復する。

 「俯瞰」 Preiser 1/87人体模型を使用した、俯瞰構造を、図的な表象に加える。