年齢相応足腰の弱り果てる前に少しでも旅を愉しみたい母親を連れ一ヶ月前に予定した県を南下する車の旅は快晴に恵まれた。兼ねてより所望されていた追分の堀辰雄文学館から小海高原美術館を巡り、八ヶ岳北側の標高二千メートルを越える麦草峠から奥蓼科、茅野へ降り立つメルヘン街道をゆっくり走り諏訪秋宮脇の新鶴の塩羊羹を土産に求め湖岸の下諏訪博物館から片倉館、諏訪市美術館などを観て上諏訪紅やホテルで宿泊。翌日は一気に阿智村満蒙開拓平和記念館まで車を走らせた後、北上して松川インターからアンフォルメル中川村美術館で開催されている北澤一伯氏個展を観る。北澤氏個展を除いた他は全て母親の希望だったが、この歳になってこんなに回れるなんて嬉しいわと何度も呟いていた。
個人的には「赤彦」を少々学習してみようかなと。