吹奏楽の部活をお休みさせた次女と一緒に、森下で下車しベニサン・ピットで行われる「空白に落ちた男」を観に行く。ちと早かったので、近くの中華料理店で相撲を見ながら腹ごしらえ。
開場時からスモークがたかれたステージは、開演と同時に霧が晴れるようになり、壁や天井が床となって取り付けられた家具がセットされている。
首藤康之が1人机に座っているシーンからはじまった。
作・演出の小野寺修二氏、藤田桃子女史とは、2006年にしなのキャンパス / 2006 321 パントマイム公演「アクシデント」公演DVDを制作した縁があり、しなのキャンパスの面々(田中和幸先生、中野喜己子さん、北島由美)と、演劇ライターの小川志津子さん(初対面だったが、彼女がアクシデントの記事を書いた)も会場に駆けつけ、公演終了後彼等の宿泊ホテルのJR両国まで歩き、次女を連れたまま近くの居酒屋で酒を呑む。公演を終えた小野寺さんと藤田さんも宴会に来てくれて、皆で大いに盛り上がる。1月14日〜2月28日迄全54公演の最中のフィジカルを知的にコントロールするアーティストは、以前に比べて明らかに絞られた身体となっており、首藤氏、梶原暁子女史、丸山和彰氏らとのリハーサルからの緊迫した様子等興味深い話を伺う。こちらの抱えるアーティストの社会的な機能手法の話を投げると、藤田さんがフランスでもそうです、とアーティストの指向を返してくれた。まるで映画のシーンを観ているようでしたと印象を話すと喜んでくれ、?を抱える娘には、よくわからないところがあったほうが面白いんだよと、丁寧に説明していただき恐縮した。こちらは酔っぱらって失言を繰り返したようだ。次女をタクシーの乗せ先に帰らせてから、終電ぎりぎりのお二人を見送ってから、店をハシゴして午前3次迄呑み上げた。「空白に落ちた男」の無事終了とご成功をお祈りしたい。90分近く休憩なしの、身体の疲弊感の一切顕われない、緻密に構築されたスピード感溢れる凄い舞台なので、お時間のある方(というより新しい想起の風を自らに呼び込みたい方)は是非ご覧になっていただきたい。
一年間のフランス留学を終えた小野寺氏から、フランスでの、船をシェアレンタルして一週間ほどのんびり運河の旅が、格安でとてもいいと薦められ、堀江敏幸を憶い出しながら、田中先生とふたりで行くぞ〜と叫んでいた。
ー
時代を駆け抜ける才能のコラボレーションが実現した、2008年春最大の刺激に満ちた話題作をお贈りします。モーリス・ベジャールやマシュー・ボーンなど名だたる振付家を魅了してきたトップダンサー首藤康之が、ベニサン・ピットという180席の緊密な空間に、満を持して初登場。演出を手がけるのは、マイムをベースに、ダンスやショートストーリーを交えた無声映画のようなスタイルで伝説的人気を博した「水と油」で活躍した鬼才・小野寺修二。フランス帰国後初となる新作に、早くも期待は高まります。また音楽は、アコーディオンのイメージを革新し、音楽シーンをリードし続けるcobaが新曲を書き下ろします。
抜群のセンスとユーモア、そしてサスペンスに満ちた本公演。これを観なくちゃ、2008年は始まらない!
公演期間:2008年1月14日〜2月28日
チケット料金:全席指定6,500円(税込)
作・演出:小野寺修二
音楽:coba
出演:首藤康之/梶原暁子/藤田桃子/丸山和彰/小野寺修二
会場:ベニサン・ピット 東京都江東区新大橋2-17-12
ー(楽天チケットページより引用)
gyre /recomends by genta.
たしかに取得したデータを読んでいるなあ。どうやってんの?