初秋から初冬にかけて計画があるので、この三ヶ月の没頭のような反復の波瀬から砂地に戻り立って、平面の画面を振り返りながら、構造的な創作をする時期になった。とはいっても何も終わったわけではないけれども。
お会いした丸田さんが過去の作品に手を入れていると話されていて、あぁとその時は得心したのは、私も似たような対峙をしていると思ったからだが、作品の持つ時間というのは、人間のそれと違って超越論的なので、なかなかその画面の示す時空に精神をマッチングさせることは簡単ではない。というのも、ここ一ヶ月横に放っただけで、画面との距離感を失念している。時間をかけて眺め直しようやく憶いだすような距離を測り、遡行の筆を置いてから現在を更新する、延いてはこの放置の時間の意味を刻印させたい。