waterway (unfinished) 2016 oil painting on canvas 727	x 606 mm

waterway (unfinished)
2016 oil painting on canvas
727 x 606 mm

 20年以上馴染みのある材の炭化ケイ素を投入し、ともすれば季節が変わる事も忘れるかの無闇な混濁に戯れる行為性を戒めることにしたのは、系をタイトに伸ばすため。ただこれで、遊戯性の無頓着、多様な選択肢への迷いがなくなり、どうすればよいのかがすっきりみえてくる。横に「ミケランジェロの井戸」という言葉を置く。
 色顔料の色調の整えには手を焼くが、物質的なシリコンカーバイドの変更不能な併置によって、イリュージョナルな皮膜に現実世界との触覚的な手がかりが与えられることで、視界(視認)の種類があきらかに変化する。両側が必要。

072716 制作途中の画面を撮影しPhotoshopで色相バランスを可変確認し、不足色の絵具と筆(柔らかい長筆)を追加注文する。マツダスーパーは極めて粒子が微細で発色もよく薄く広く伸びた皮膜層にも抵抗感があるので継続使用する。加筆遅延を覚悟して混合油はもう少し緩いほうがよいかもしれない。