アシナガの巣はホースを伸ばして落として三夏夜テラスで快適に過ごしたが、突然キイロスズメバチが屋根の高所に巣をつくりはじめ、四回目に遊びに来た人間が刺されてしまい、この自治体で一人だけの名人に退治を依頼すると、諸処の事情を鑑みて秋まで我慢しなさいと云われる。来年は同じ場所に巣作りしないらしい。
エンジン式の草払機でおよそ一週間かけて庭の雑草を払い、その仕事がというより汗が軀の癖のようなものになり、一度ではまだ残った草の根を払う二度目を行う。旺盛な中木も切り倒し、風が平たく吹き抜けるような地が顕われ、そろそろキリギリスの堕落をやめて、蟻の強かさにて冬期の準備をと設計を新たにする。