手に触れるものはすべて腐り果てる。
この身体は呪われているから、ひっそりと隠れて戒猿のように息を押し殺して生きなければいけない。
気づくまでに随分時間がかかった。振り返ると地や大気に夥しい数の悪臭を放つ触れてしまったものが、妙にエロティックに蠢いている。
これが罪というものだったと奥歯を噛み締める気持ちも失せて、顎は下がり、目玉も白濁し、数時間前に流し込んだ味の無い溶けた飯を足元に嘔吐し続けた。
「さよなら」が、もう会わないという意味なのか、再開を願う気持ちを込めるものなのか、言葉の意味がずっとわからなかった。水の中では死にたくないと考えていたのは、苦しいだろうからという単純なエゴイスティックな苦痛を妄想したからだったが、死は二度と会うことのできない「さよなら」であるから、そこにあるのは猛烈な寂しさだけだとわかる場所に来てしまった。
そもそも肉体の忌まわしさを祓う選択の結果、指先が直接孕む形態をひとつひとつ捨て去り、そういった距離が選ばれて残ったのがシャッターだった。だからシャッターを押す力も、呪われていない外を取り込んだ瞬間でないと、切り取られたものは、やはり腐り果てる。
猛々しいモノをつくりあげるという傲慢を嫌う傾向は、おそらく幼少の眺めの蓄積に知らぬうちにその血肉を育んでいる。だから、あなたは一体何がしたいのか? と尋ねられると、何かをしたいわけではないと答えることしかできない。単に呪われた身体をひっそり沈める姿勢の正当性を示すことしかできないというわけだ。これは欲望ではなく贖罪の行為なのだろう。
季節の寒さの中、皮膚の熱に気づいて、「踵と雨上がりの地面に延びる指先」という光景を土竜の視線で幻視する。そしてこの眺めは、罪滅ぼしになるのかどうかを確かめるためだけに、光景の実現へ歩むしかない。
PUZZLE-RIDDLE/Lina Ohta (ex machina sound track)
WEATHER/HASYMO (ex machina sound track)
METHOD/HASYMO (ex machina sound track)
RESCUE/HASYMO (ex machina sound track)
perfect conflict/Aoki Takamasa (ex machina sound track)
SEEDS/RADIQ a.k.a Yoshihiro HANNO (ex machina sound track)
THE WORLD/RADIQ a.k.a Yoshihiro HANNO (ex machina sound track)
Test Tube/rei harakami (ex machina sound track)
をダウンロードし、アルバムを長女へプレゼント。ex machinaの音響クルーは充実しているようだが。
Lina Ohta(1988~)(OW)の、LOVE PSYCHEDELICOが透き通って生まれ変わったようなヴォーカルには、傾聴すべきものがある。
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