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 寒いなあと明けてきた外をみると雪が降っている。昨日の夢を割と克明にスケッチなどして、ディティールをあれこれ転がしていたので気がつかなかった。午前中に工事の方が来るので慌ててストーブをつけ、タイヤを履き替えた場合はチェーンでくるのかしらと他人事を案じる。

 念力を重ねたビジョンでは、一層辻褄が合ってきたけれども、その重なり方が何か妙に卑しいような気もする。夢の中の白石は大理石のようだったが、辻褄観念では石灰岩を示している。夢は唐突な光景ばかりが広がったので、その行成りの出会い頭の視覚は鮮明だったが、検証すればするほど淡くなる部分もあった。伐採したことも夢に顕われたようで、その流れがひとつの辻褄となったが、この辻褄の検証をすると、フランケンシュタイン宛ら継ぎ接ぎの体をなしていて、どうもまだあやしい。ノートには、「石に雁皮を貼れるか?」などと書き込み、石灰岩の板など拾えるものではないから、水平と垂直の迷いに移っていった。韻痕の手立てが貧弱なので、これを剛胆なものにするには時間がかかる。いずれにしろ実作よりも実験が必要のようだが、どうだろう、科学者のような背の丸みがまた気になる。