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無音は考え込めば緊張を弛緩すれば安らぎがある。振り返れば無音環境はここ数年に限ったことだ。

特にこの季節は室内の物音が絶えれば「距離感の無い」ような「静止画」のように静まるので、窓の外の動き自体が奇妙な出来事にみえる。音響を探索する時間を好む時間もありヘッドフォンを使わないので瞼を閉じても目玉を彷徨わせても聴けばそれなりに草臥れる。無音の空間に併し覚醒を持続すると聴覚が退いて触覚と視覚が剥き出しの知覚となるようだ。もっとニュートラルなビヘイビアを軸にしたいものだ。

生々しい記憶も無音によって溢れ出し、これには少々困惑するけれども、抱きしめることにした。

が、明快な気配をと。