融雪の気温がどこか緊縛感の残っていた身体をも解すようで、太陽は顔を出していなかったが朝から洗濯ばかり重ねる。
重力を無視して真横から吹き付けて樹々に張り付いていた雪氷が融け落ち幹の内側の流れも勢いを増したか樹々の色合いが揃って変わり森の代謝が目にみえるようになる。赤いようなピンクといってもいい新しく若い枝の真上に突き刺す細い伸びの放埒にこちらも同調したいと歩いた。