歩んだ確かさの無い日々はただ過ぎていくわけで、普段は目の前を追うばかりで気づくこともない。
符号や当てこすりが今更何だと身を引く感触に併し若干の疾しさが灯るのは、つくづく思い寄せる隙のなかった関係の距離へ礼節を尽くすことのできなかった贖罪があるからだろうと思われる。