オリジナルプランを横に置き、ぎりぎりまで対応可能代替え案(予算)を練って、ミュージアムでの企画者会議に、雨の中車で出かける。
館長のShigeta氏、企画統括のJin、苗市統括のKinoshita君、建築家のAgata氏、東京から来た作家のKanbayashi氏、映像のHanai君らと、顔合わせ及び企画詳細をスケジュールと照らし合わせながら、Jinの総合企画説明後、こちらのプランを提示。再度展示室の状態をチェック。最低限のインフラストラクチャの再構築の必要を確認。こうした公の機関では、あらゆる決定権限が分散しているため、よっしゃーゴーと即決できないのが歯がゆい。
美術館のショップブースになぜか、メイドインペルーのセーターや帽子が並んでおり、柔らかい色彩が瞼に滲んでふらっとアルパカのマフラーを購入。Agata氏らも帽子を購入。
遠方より会議に出席した彼らは、会議後小布施で宿泊酒盛りとのことで、こちらは離脱。挨拶をして車で自宅に戻り、Ikeda,Gentaを呼び、会議の流れを説明。センサーによるプログラム構築は予算次第、据え置きで、10月〜11月のVE主催の企画期間に新規システムの完全導入を移行させ、とりあえずタイト(オールx1)なシステムで4月は乗り切ることを確認する。
Ikeda,Gentaより、Mac_Quartz(アップルコンピュータのオペレーティングシステム、Mac OS Xに採用されたグラフィックスエンジン)によるプログラムで制作されている、Hotel Gadjetで時の人となったzugakousakuの、The 20th Century Voyageのレンダリングの美しさを指摘され(特にテキストのモーション)、ダイレクトにPCの能力を稼働させるプログラムに納得。この手法でインタラクティブな表現を展開する作家も多い。美麗さとういことでプラットフォームを限定する意味はあるが、こちらとしては、とりあえずソースの確保と、これまでのプログラム構築手法の延長で(as)、拡大投影される画像クオリティーを試験的に確かめようということに決める。ただし展覧会期間が1ヶ月に及ぶ為、ランダムループのオリジナルプログラムとそれなりのインターフェイスが必要。
ミュージアムのデータベースとしてドメイン、サーバーを準備し、こちらがWeb構築を担当することになったので、小布施での宿泊組にドメイン名の候補リストアップを宿題とて依頼。このミュージアムでの展開は、VE_Public構築への実験および準備と考えることにした。問題は、巨大スクリーンの設計と構築。
こちらとしては、まっすぐコンテンツ構築に勤しむべきだが、環境の整備の仕事量があり、ちと大変だわ。


雨から雪に変わり、吹雪く気配となった長野の、冷え込んで寒々しい光景を、なんとなくもう少し抱きしめたい残念な気持ちを引きづって、新幹線に飛び乗る。
東京駅は、あっけらかんと暖かく、季節を飛び越えた気がした。
オフィスにてメールチェック。仕事を再開。
マフラーなどいらないなあと、ポイッと放る。