web上のログデータ(ユーザーによる)を、ランダムにVEシステムに重ねることで、表現が過剰にならないインターフェイスであれば、濃厚なメッセージ空間が構築できるかもしれない。
VEは、基本的にワタシ個人が発想したプロジェクトだが、参加する人間の個別スキルが、このシステムで磨かれて成熟し、外へ放射するように、個体が進化することが目的であり、この基本構造に変化はない。
仕上がる空間は、充分に選ばれたソースで構成されているため、都度オリジナルな状況が生まれるが、これまでのアーカイブデータへのランダムアクセスを加えると、時間によって変容するコンテンツとなり、加えてインタラクションデータが、ある種濃密さを与えることになる。稚拙な雛形データ(引用など)であるよりも、ユーザーによる意識的な介入データであるほうが、情報の使用に関する正当性を確保できそうだ。センサーによる観客の感知システムの導入も、これまでのライブタイプと違って常設期間のある空間の維持管理から、必要であり、それに伴うプログラムと各種デバイスの構築を、シンプルにしなければいけない。このプロジェクトが稼働すれば、VEE-Publicとして、様々な状況への投入が考えられる。
Visual Echo BAR 2007(VE-Public plan is included)
Gentaの提案した、「物語」の断片のようなテキストデータの付与は、大いに示唆するものがある。
来週末構築会議までに、ソース準備と、システム詳細を更にプランニング。ソース自体は現代において普遍性のあるものとする。
かつてから脳裏を流れる「関係の切断」を維持しなければと戒める。
今回の肝となる恣意的な結合構成を離れた「ランダム」というプログラム投入は、つまり、「死の間際、その手前、トランプをシャッフルするようなスライドショーとして浮かぶ記憶」の為、必要不可欠である。
gentaに
「車内でのシーンがとてもいい」
と薦められてle fils注文。たったひとつのシーンの為に存在を続ける作品もある。こちらはPermanent Vacation(1980)/Jim Jarmuschのニューヨーク大学、大学院映画学科の卒業制作を薦めた立場上、これも追加注文。8mmHivideoに録画していたかもしれないが、画質的にDVDを選択。アーリー・コレクションDVD-BOXもあったが、単体にする。
プラン上にて、インフォメーションスクリーン(壁面投影)を追加。オンラインでのユーザー(限定されるけれども)のデータ参入を加えてみると、いっそのことセレクションデータも全てサーバーに置くほうがよろしいかもしれない。特化したサーバーが必要となるが。まあ、問題はシステム構築予算立てということに尽きる。しかし、タイトに設計すれば空間効率的には、充分すぎる。要は、これを全てプランニングープレゼンで、了承を得るかどうかだけとなる。無理ならば、余計な時間は無いのでやめるだけ。


娘らが風邪でダウン。季節の妙な気温変化の日々と乾燥のせいか。こちらは、スケジュール通りオフィスに籠り、頭痛の中心にこそ、解答があるなと、白い発光する真ん中を探すような足掻きをして、プランニングを360°転がし続けていた。
オリジナルソースコンテンツから離れ、”water desk”(仮名称)application software を想定すると、可能性は、その使用形態から自由に広がる気配があった。
初期イメージは乱暴な、自動的総合情報享受のひとつの形にすぎないが、データ取得とそれらへの「漠然とした」眺めからの思想化という可能性が秘められている。時には、逆行するように、こうした統合のコントロール(鳥瞰)感覚が必要かもしれない。
やっぱ、Director 10か。flashとの比較
企画側での空間への想像力を直接そのまま伝えることは難しいし、プラン自体、実現時には曲折を経なければ、歓びはないよな。